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NEW1500.05.10 Thu

『ロイヤル・ブラックラ』× 京都「Bar K6」特集【後編】西田稔さんと野間真吾さんが特別対談。
シェリー樽熟成の最高峰
『ロイヤル・ブラックラ』を語る

[PR]バカルディ ジャパン株式会社

2026年7月に開催されたバーテンダー向けの『ロイヤル・ブラックラ』のセミナーを経て、「Bar K6」オーナーバーテンダーの西田稔さんと、バカルディ ジャパン ウイスキーアンバサダーの野間真吾さん(「The Bar Top Note」)の対談が実現した。英国王室御用達の栄誉を冠するシングルモルト『ロイヤル・ブラックラ』。この銘柄を知り尽くした2人が、唯一無二の魅力や、バーシーンにおける提供価値について熱く語り合う。

『ロイヤル・ブラックラ』のセミナーを経て、あらためて気づいた魅力

編集部 西田さんはご自身のバーでの全ラインナップの提供を、野間さんはブランドアンバサダーを通して、普段から『ロイヤル・ブラックラ』に深く触れていらっしゃいますね。

西田 当店では2026年の4月に、「Bar K6」内に新しく「角打ち」というスタイルを取り入れた空間「角打ち酒場KASK」をオープンしました。ウイスキーの価格が世界的に高騰している現在、25年もののような希少なボトルは、1本20万円ほどすることもあります。これを通常のバーの価格設定でお出ししようとすると、1杯2万円やそれ以上の価格になってしまう。これでは、若いバーテンダーの卵たちが味を知ることもできません。「角打ち酒場KASK」は、これからの世代のバーテンダーやソムリエ、そしてお客様にお酒の本質を知っていただくために開いた空間で、『ロイヤル・ブラックラ』という本物のよさを知ってもらいたい想いで全ラインナップを揃えました。現在では、当店におけるウイスキーのオーダーの1割強を占めています。

京都「Bar K6」オーナーバーテンダーの西田稔さん。名バーテンダーであり、数多くのバーテンダーを育成しては京都のバー文化を牽引している。

野間 すばらしいですね。でも、なぜ『ロイヤル・ブラックラ』にフォーカスしたのでしょう?

西田 私たちバーテンダーにとって、どの世代であっても絶対に外せない存在のウイスキーが『デュワーズ』です。ここ京都でも「デュワーズのソーダ割り(ハイボール)」は完全に定番となっています。そのデュワーズの骨格を成すキーモルト(原酒)が『ロイヤル・ブラックラ』『オルトモア』『アバフェルディ』という3本の柱です。約1年前、バカルディ社が日本市場において、それまでメインに据えていたアバフェルディから、この『ロイヤル・ブラックラ』へと注力の舵を切りました。そこから私もあらためて『ロイヤル・ブラックラ』を深く飲むようになりました。ただ、最大のきっかけは『デュワーズ 15年』で、美しく調和したハーモニーに感動し、核となっている『ロイヤル・ブラックラ』というシングルモルトのポテンシャルに強烈な興味を惹かれたことでした。

野間 なるほど。私のバー「The Bar Top Note」では、現行の全ラインナップ、かつボトラーズも結構扱っています。今回の『ロイヤル・ブラックラ』セミナー(詳細はこちら)で提供された、西田さんの「ロイヤル・ブラックラ 21年」の水割りのアプローチには大きな学びがありました。より柔らかな湧き水で割る手法に、参加者のみなさまも一様に感動されていましたね。

バーテンダーを魅了する美しい調和とシェリー樽フィニッシュ

編集部 お二人から見て『ロイヤル・ブラックラ』ならではの個性はどんな点にあると思いますか。

野間 単なる個性というより、「エレガントさ」や「ラグジュアリー感」という表現のほうがしっくりきますね。名前の通り「ロイヤル・ワラント(英国王室御用達)」を授かった歴史を持つ銘柄ですから、その味わいの高尚さこそが魅力です。また、現在のマスターブレンダーであるステファニー・マクラウド氏の手腕によって、何杯飲んでも飲み飽きないとてもバランスのいい味わいに仕上がっています。万人に愛される究極のバランスを備えているという意味で、シングルモルトでありながら、どこか優れたブレンデッドウイスキーのような気品と包容力を持った立ち位置にいると感じます。

野間真吾さんは、広島「The Bar Top Note」などを営むバーテンダー。バカルディ ジャパン ウイスキー アンバサダーとして、多角的に『ロイヤル・ブラックラ』の魅力を伝える。 

西田 いま、ウイスキー業界において「シェリー樽」の存在を考えたとき、『ロイヤル・ブラックラ』は非常に面白い、際立ったセールスポイントを持っています。一般的に有名なシェリー樽熟成のウイスキーは、最初から最後まで18年、25年とずっとシェリー樽で寝かせるものが多い。でも『ロイヤル・ブラックラ』は、ベースとなるアメリカンオーク樽由来の美しいバニラ香の土台の上に、最後の数年間だけシェリー樽で「フィニッシュ(後熟)」を施します。この“最後の化粧”の仕方が、本当に驚くほどきれいなんです。これこそが『ロイヤル・ブラックラ』にしか表現できない唯一無二の魅力だと思います。

野間 まさにそのとおりですね。シェリー樽熟成ではなく、最後の「フィニッシュ」というものをいかに愉しんでもらえるかが、『ロイヤル・ブラックラ』のひとつのセールスポイントかと思っています。

年数ごとの提供の仕方と「水割り」を推す理由

編集部 具体的に、普段の営業でどのような提供方法や勧め方をしていますか。

西田 当店では、「12年」「18年」「21年」という3種類の飲み比べセットをご用意していますが、お客様から「ハイボールで何か」といわれたら、まず「12年」ベースのハイボールをお勧めします。次に「18年も飲んでみたい」といわれたら「18年はぜひロックでいきましょう」と。最高峰の「21年」になれば、「ぜひ水割りで召し上がってください」と提案します。お客様の中には「こんなにいいウイスキーならストレートのほうがいいんじゃないの?」と驚かれる方もいますが、そうではありません。水割りにすることで、かえって香りがより華やかに広がり、豊かな味わいが崩れない。そんな『ロイヤル・ブラックラ』のポテンシャルの高さを、私たちのサーブを通してお伝えしたいのです。

西田さんは 「水割りは、水だけでつくる究極のカクテル」と捉え、 名勝円山公園内にある自身のバー「BAR 薫」では、八坂神社と同じ水脈の井戸水を水割りに使っている。

野間 実は私も、巷で主流のハイボールより、圧倒的に「水割り派」です。西田さんのウイスキーに対するお考えと深く共鳴している部分です。もちろん、ハイボールもおいしいのですが、個人的な意見をいえば、炭酸という刺激はときに素材へのリスペクトを隠してしまうことがあります。人間の味覚は舌の先端で最初に、辛味・苦味・痛み(刺激)を感じます。炭酸が当たると、どうしても刺激や苦味からスタートしてしまうため、ウイスキー本来の繊細な香りや甘味が覆い隠され、単に「喉越しのいい飲み物」になってしまいがちです。ウイスキーの甘みや香りのバランスを最大限に引き出すなら、やはり「水割り」という選択になります。

西田 野間さんは、どんなグラスで提供するのでしょう?

野間 「​18年」や「21年」を最高の水割りに仕上げるために、私はボルドータイプのワイングラスを好んで使います。グラスにウイスキーを注ぎ、スワリングをして最大限まで香りを広げて開かせます。そこに水と氷を加え、丁寧にステアを重ねて、ウイスキーと水の比率が1:1.5になるよう仕上げます。細かいこだわりをいえば、ステアしている段階では1:1.4程度に抑えておき、お客様の口に届く瞬間に氷がわずかに溶けてジャスト1:1.5になるよう、逆算して液体量をコントロールしています。

西田 それはすごい。緻密な提供の仕方ですね。 

『ロイヤル・ブラックラ』は、シェリー樽の多様性を「遊び心」をもって伝えられる

編集部 ほかにも、お客様に喜ばれる提供の仕方はありますか。

西田 当店でよくお出しするのは、「とらや」の黒砂糖を使った羊羹「おもかげ」に、バターを挟んだものを『ロイヤル・ブラックラ』に合わせてお出ししています。黒糖のコクのある甘味と、「21年」に見られるペドロ・ヒメネスシェリー由来の深みのある甘味は、非常に相性がいいんですね。上質なもの同士を合わせたときに、お互いが自然と響き合うポイントがある。難しくペアリングを計算するわけではなくとも、食とお酒の幸福な関連性がそこに生まれます。また、ストレートの「21年」の傍らに、ペドロ・ヒメネスシェリーを少し垂らしたバニラアイスクリームを添えて、交互に楽しんでいただくのもお勧めです。

編集部 最後に、この『ロイヤル・ブラックラ』を、どのような方に一番召し上がっていただきたいですか?

野間 ウイスキーを飲み慣れた愛好家の方はもちろん、ウイスキー初心者の方にこそ、飲んでいただきたいと思っています。口に含んだときにケミカルな嫌味が一切なく、シングルモルトでありながら、驚くほどフルーティーで豊かな甘味がストレートに伝わります。「ウイスキーって、こんなに香り高くておいしい飲み物なんだ」という感動を体感できるからです。ただ、これほど素晴らしいクオリティでありながら、「名前は知っているけれど、実はまだじっくり飲んだことがない」というバーテンダーや一見のお客様が意外と多いのも事実です。そんなときは、「普段よく飲まれているあの『デュワーズ』の美味しさの秘密は、実はこのロイヤル・ブラックラが入っているからなんですよ」と、お馴染みの1本を入り口にしてお勧めします。

「ウイスキー初心者の方にも、飲みなれた方やバーテンダーにもロイヤル・ブラックラの香り高いおいしさを体感してほしい」と語る野間さん。 

西田 私は、多彩なシェリー樽の使いわけの特徴を最高の「つかみ」にして、ウイスキーファン、シェリー樽好きなお客様に飲んでいただきたいですね。シェリー樽熟成というと、多くはオロロソシェリーの味わいをイメージされます。あるいは、かつて日本で流行したシェリーのフィノやティオ・ペペなどのドライな印象を持たれている。そんなお客様に、「パロ・コルタドという非常に希少なシェリー樽で寝かせると、こんな味わいになるんですよ」「ペドロ・ヒメネスの樽で寝かせると、京都の『鍵善良房』のくずきりの黒蜜のような濃厚でリッチな甘味が出るんです」とお伝えする。シェリー樽とひと口に言っても、フィノ、アモンティリャード、パロ・コルタド、オロロソ、ペドロヒメネスなど、多様な世界がある。それを1つのブランドの中で鮮やかに使い分け、表現できている蒸留所があるということを知ってもらうのは、バーテンダーとしても非常に面白いアプローチです。本来、シェリーというお酒は「夏に魚介類を食べるなら、フィノではなく少し塩気のあるマンサニージャをソーダで割ろう」「中華を食べる時なら、芳醇なアモンティリャードやオロロソが合う」「デザートなら、ペドロ・ヒメネスをバニラアイスにかけて食べよう」といった、大人の遊び心を持って勧めるものです。『ロイヤル・ブラックラ』は、まさにそれとまったく同じ遊び心を持った勧め方ができるウイスキーなんです。

野間 伝統的な格式を持ちながらも、新しい扉を開く楽しさに満ちたウイスキー。ぜひ、バーという特別な空間で、その美しい“化粧”の妙を体感していただきたいですね。


西田稔(にしだみのる)
1964年京都府生まれ。同志社大学で心理学を専攻し、卒業後、バーでのアルバイトを機に、客の心に寄り添えるバーテンダーという職業に魅了されてその道を志す。東京でのバープロデュースを経て、1994年に帰郷し、「Bar K6」をオープン。大学時代に学んだ心理学の知見をバーテンダーの接客に昇華させ、「カウンセラーと同じように人の心に寄り添うこと」を信条としている。シャンパーニュを中心としたバー「cave de K」、会員制ウイスキーバー「keller」、井戸水の水割りでもてなす「Bar薫」などを営む。2026年4月には「角打ち」文化を取り入れた「角打ち酒場KASK」を「Bar K6」をリニューアルして開店。良心的な価格で希少なお酒を提供している。
[店舗情報]
Bar K6
住所:京都府京都市中京区東生洲町481 2F
Tel:075-255-5009
IG:bark6_kyoto
HP :https://ksix.jp/

野間真吾(のましんご)
広島県生まれ。18歳から地元のオーセンティックバーやホテルバーなどで経験を積み、2013年に独立。レオンハルトの代表を務め、広島市内に「The Bar Top Note」をはじめ、4店舗のバーと紅茶専門店を展開する。「ヘネシー カクテルコンペティション 2019」「2020 CT Spirits Japan カクテルチャレンジ カンパリ部門」などで優勝を果たす。国内外のカクテルトーナメントやカクテルコンペティションにも意欲的に出場し、多くの受賞歴を持つ。2024年には、世界的な美食ガイド「The World’s 50 Best Discovery」に広島で初めて選出。クラシックツイストを得意とするバーテンディングは国内外の幅広い層に高く評価されている。2024年より、バカルディ ジャパン ウイスキーアンバサダー。地場の特産品を使った商品開発など、観光プロモーターとしても活躍。
[店舗情報]
The Bar Top Note
住所:広島県広島市中区堀川町6-1 B1F
Tel:082-248-1775
IG:the_bar_topnote
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100063528641831#
HP :https://www.top-note.net/


インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。

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