
NEW1500.05.10 Thu
『BIRDY.』12周年記念プロジェクトエンジェルズ・エンヴィの奥行きを
バナナとポートワインが引き出す
新しいマンハッタンのかたち
十二支でめぐる物語(申年編)/ 田中 大智さん(コンラッド東京)『BIRDY.』は2025年11月、ブランド誕生から12周年を迎えました。
職人技術に裏打ちされた卓越した品質と洗練されたデザイン――。『BIRDY.』の12年は、常にプロフェッショナルバーテンダーとともに歩んできました。創造性、技術、ホスピタリティといったバーテンダーが体現する美学も、『BIRDY.』が大切にしてきた価値そのものです。
今回、この12という数字にちなみ、干支を重ね合わせた特別企画「十二支でめぐる物語」がスタートします。12人のバーテンダーが、自身の干支をモチーフにオリジナルカクテルを創作する特別プロジェクトです。
一杯のカクテルのみならず、そこに至る思いや歩みに触れられる内容です。世代もスタイルも異なる12人が紡ぐ、12の個性と12の物語。『BIRDY.』の12年とともに巡る、新たなストーリーをお届けします。
申年(さるどし)編でご登場いただくのは、コンラッド東京の田中大智さん。田中さんは現在、「エンジェルズ・エンヴィ」や「デュワーズ」「ロイヤル・ブラックラ」を中心としたバカルディ ジャパン ウイスキーアンバサダーとして、ウイスキーブランドの認知度向上とブランドコミュニケーション強化の活動を行っています。その田中さんが披露する申年にちなんだカクテルは、バナナをキーポイントにシンプルでありながら芳醇な味わいのマンハッタンのアレンジカクテルです。
まずは田中さんに、バーテンダーとしての信念やバーテンダー人生の中で、大きな影響を与えた人についてお話をうかがいました。
申年生まれのバーテンダー 田中大智さん(コンラッド東京)。
■バーテンダーとしての信念、大切にしていることは何でしょうか
私がバーテンダーとして大切にしているのは、カクテルというツールを通して、お客様の記憶に残る体験を提供することです。美味しいカクテルをつくることはもちろんですが、カクテルの名前を見た瞬間や、その背景にあるストーリーを聞いた時に「飲んでみたい!」と感じてもらえるようなワクワク感も大切にしています。そして、バーで過ごす時間はカクテルを飲むだけではありません。会話や空間、バーそのものが持つストーリーまで、すべてを含めて一つの体験だと考えています。お客様がバーを後にした後も、「あのバーで過ごした時間は良かった」と思い出していただけるような、記憶に残る体験のご提供を常に心がけています。
■バーテンダー人生の中で、大きな影響を与えた人や出来事はありますか
ひとつは、私がキャリアをスタートしたバーで、現在ロンドンで活躍する中村充宏さんに出会ったことです。中村さんから、感覚やセンスだけに頼るのではなく、一つひとつの技術や味わいを理論的に捉え、構造から考えるバーテンディングを学びました。感覚的に捉えることが苦手だった私にとって、その教えは今のスタイルの土台となっています。
もうひとつは、バカルディジャパン ウイスキーアンバサダーになったことです。さまざまなイベントを通じて多くの人や価値観に触れ、より広い視野で物事を考えられるようになりました。そして活動を続ける中で、かつて多くを学んだ中村さんと同じ舞台でイベントを行う機会にも恵まれ、自分自身の成長を実感できる大きな経験となりました。
■これからの展望や目標について教えてください
これからの目標は、バーテンダーとしての技術や知識をさらに高めるだけでなく、これまで培ってきた経験を次の世代へ伝え、日本のバーカルチャーの発展に貢献していくことです。ホテルでのバー運営やスタッフ育成、国内外のバーテンダーとのイベント、ウイスキーアンバサダーとしての活動を通じて、多くの経験と出会いを得ることができました。今後はさらに活動の幅を広げ、国内だけでなく海外にも目を向けながら、新しい価値や体験を生み出していきたいと考えています。そして将来的には、自分だからこそできる形で、日本のバーカルチャーを世界へ発信し、世界から注目される存在になることが大きな目標です。
『モンキーマジック』は、申年をテーマにしたカクテルです。猿から連想するバナナを軸に、クラシックカクテル「マンハッタン」を再構築し、バナナやルビーポートワインといった異なる素材を用いてマンハッタンのような味わいを表現しました。
ベースにはポートワイン樽で追熟することで豊かな甘みと奥行きを持つ「エンジェルズ・エンヴィ」を使用し、その特徴をさらに引き立てるため、ルビーポートワインを組み合わせています。申年を象徴する「Monkey」と、異なる素材から魔法のようにマンハッタンの味わいを再現した「Magic」に重ね、『Monkey Magic』と名付けました。
「エンジェルズ・エンヴィ」の最大の魅力は、バーボンでありながら、ポートワイン樽でのフィニッシュによって生まれる、なめらかで奥行きのある味わいです。バーボン由来のバニラやキャラメル、オーク樽のニュアンスをベースに、ポートワイン樽由来のドライフルーツや熟した果実、ビターチョコレートを思わせる甘味が重なり、柔らかく複雑な味わいを生み出しています。
その特徴はハイボールにしても失われることなく、炭酸を加えても角を感じさせない、シルキーでなめらかな口当たりを存分に楽しむことができます。また、マンハッタンやオールドファッションドなどのクラシックカクテルのベースに使用するだけでも、ポートワイン樽由来の甘味と奥行きが加わり、カクテル全体の味わいを一段上のレベルへと引き上げてくれます。
田中さんによる『Monkey Magic』(モンキーマジック)。「エンジェルズ・エンヴィ」と親和性の高いルビーポートワインを副材料に使用し、奥深い味わいを実現している。グラスは、SIP AND GUZZLE『VanDyke 5oz N/N』。液体の分量が少なくても、七分目でも、すりきり一杯でも、出来上がりがサマになる絶妙なバランス感。 ダイキリ、マンハッタン、ウイスキーサワーなどあらゆるカクテ ルに使いやすい形状。
ベースに選んだのは「エンジェルズ・エンヴィ」。「バーボンでありながら、ポートワイン樽でのフィニッシュによって生まれる、なめらかで奥行きのある味わいが特徴です」と田中さん。
- 『Monkey Magic』(モンキーマジック)
- 〈材料〉
- ・エンジェルズ・エンヴィ 30ml
・ルビーポートワイン 8ml
・バナナスキンコーディアル 35ml
・ガーニッシュ : グリオッティンチェリー 1つ - 〈つくり方〉
- ①全ての材料をミキシングティンに注ぎ氷を加えてステアする。
②グラスに注ぎグリオッティンチェリーを添える。
『Monkey Magic』(モンキーマジック)のカクテルメイキング動画はこちらからご覧いただけます。
最後に道具へのこだわりや、道具によって人生が変わったエピソードについて伺いました。
バーテンダーを始めて2年目頃、『BIRDY.』のミキシングティンに初めて出会った時の衝撃は今でも覚えています。それまで私はガラス製のミキシンググラスを使っていましたが、初めて『BIRDY.』のミキシングティンを使った時に感じた加水量のコントロールのしやすさと、仕上がる味わいの安定感に驚きました。
また、ガラスのように割れる心配がなく、日々多くのオーダーをこなす現場でも扱いやすいことは大きな魅力です。
特に忙しいバーでは、一杯の完成度だけでなく、誰がつくっても、何十杯つくっても味わいのブレを最小限に抑えることが重要です。
『BIRDY.』との出会いを通して、道具一つで技術の再現性や仕事の質そのものが変わることを実感し、それ以来、道具選びもバーテンディングの大切な技術の一つだと考えるようになりました。
カクテル『Monkey Magic』(モンキーマジック)では、『BIRDY.』のミキシングティンを使用。今回の企画では、干支のイラストが記されたバーツールが特別に贈られた。ボディには、田中さんの干支である「猿」のイラストが施されている。
『BIRDY.』のブランドマネージャー 横山 哲也氏と。
田中 大智(たかな だいち)
日本を代表するバーテンダーの一人であり、現在コンラッド東京のバーマネージャーを務める。バーテンダーのキャリアは2017年からスタートし、ホテルバーや名店といわれるバーで経験を積む。数々のカクテルコンペティションで優秀な成績を収めており、バーテンダーとしての高い技術をもつ。今回、バカルディジャパンのウイスキーアンバサダーに就任し、ウイスキーの魅力を広める活動を通じて、業界に新しい風を吹き込むべく尽力している。
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