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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2024.03.25 Mon

アンケートコラム『BAR TIMES調べ』第4回「あなたの好きなカクテル」

BAR TIMES 編集部

いつもBAR TIMESをご覧いただき、ありがとうございます。
2018年から2019年にかけて掲載し、手前味噌ながら大好評をいただいておりました「アンケートコラム ※BAR TIMES調べ 」が、約5年の時を経てこのたび復活いたします!(過去のアンケートコラムはこちら
日頃よりBAR TIMESを応援してくださる読者の皆さまと、アンケートを通じてコミュニケーションを図り、長く愛されるメディアでありたいと思っています。
ですので、これからも皆さまにはアンケートのご協力を度々お願いすることと思いますが、よろしくお願いいたします。

さて、第4回となる今回のテーマは、ずばり「あなたの好きなカクテル」です。結構ベタなテーマですが、実際にお答えいただいたアンケートを拝見しますと、思わずググってしまう初めましてのカクテルがちらほら見受けられました(私が無知なだけかもしれません!)。「あなたの好きなカクテル1つ」と「その理由」というシンプルなアンケート内容となっております。そんなシンプルな問いと答えから一体何が見えてくるのか。それでは一緒に見ていきましょう!

バーテンダーもバーファンも、やっぱりみんなアレが好き

まず、今回アンケートに答えてくださったのは、バーテンダーとバーファン合わせて何と309人! 皆さまご協力いただき、誠にありがとうございました。両者の比率は以下の通りです。

■バーテンダー:166人
■バーファン:143人

また、アンケートでは、全部で113種類のカクテルがあがってまいりました。その中で、上位20のカクテルをグラフにてご紹介いたします。


結果は「ジントニック」がダントツの1位! やっぱり、バーテンダーもバーファンも皆さま「ジントニック」がお好きなんですね。次いで、マティーニとギムレットが同数でランクイン。ジンベースのカクテルはやはり根強い人気であることが分かります。続いて、サイドカー、ネグローニ、ダイキリ、マンハッタンと続きます。ネグローニを除いてはショートカクテルが多くを占めています。アルコールのボリューム感があるカクテルは飲みごたえがありますよね。

また、「ジントニック」が好きな理由をバーテンダーに絞っていくつか挙げてみました。

・我々の基礎基本。アイデンティティの根幹に位置する物だから。
・バーテンダーを志した頃から美味しく作る事を目標にして来たカクテルだから。
・シンプルですが非常に奥深いカクテルだから。
・ジンの種類によって多様な味わいが楽しめるから。

シンプルだけれど技術が必要なカクテルだからこそ、つくり手として追求したくなるのでしょうね。ジントニックはその店の味、とまで言われる本当に奥深いカクテルです。

私ごとですが、個人的に好きなカクテルが入ってました〜。「ジャックローズ」です! バーではオールシーズンいただいていますが、生ザクロが出回る秋は格別です!
さて、あなたの好きなカクテルは上位20の中にありましたでしょうか。

バーテンダーの「好き」にはプロフェッショナリズムが見えてくる

では今度は、バーテンダーの方だけに絞ってみました。どんなカクテルが好きなのでしょうか。早速みていきましょう。

バーテンダーが選んだ好きなカクテルは、ジントニックからマンハッタンまで順位に違いはありますが「みんなが好きなカクテル」と同じでした。やはりジントニックの人気は強いです!逆にジンリッキー、ウイスキーサワー、ロングアイランドアイスティー、バイオレットフィズは前述のランキングには入っていませんでしたね。

そのカクテルが好きな理由として、皆さま様々な理由を挙げていらっしゃるので、ほんの少しですがご紹介します。

ギムレット
・私の好きな小説にキーワードとして出てくるカクテル。何世紀にもわたり時代と共に変化をしてきたカクテルであり、私の人生の中で、このカクテルとの関係性も変化をしてきたと考えるから。
・亡き師匠の作るギムレットが好きで、思い出のカクテルです。
・業務開始前に練習でほぼ毎日作ってきたカクテル。

マティーニ
・カクテルの王と言われ、作るのが難しく、自分がある程度納得出来るまでに10年以上かかった事や自らマティーニの美味しさをわかるようになったのも最近の事だから。
・尊敬している先輩が親身になって教えてくれたカクテル。今でも注文が入るたびに言われたことを思い出して、その時の緊張と初心を大事にしようと改めて思わせてくれるからです。
・私がBARの世界に入り、マティーニを美味しく作る事ができれば、お客様に認めていただけると考え、指先に血豆ができるほど練習したカクテルで、思い入れが強い一杯です。

サイドカー
・1番練習したカクテルで、思い入れも深いので好きなカクテルの一つです!
・時代を問わず、ベース・甘味・酸味・香り・味覚のバランス・技術の全てにおいてその作るバーテンダーに最低限必要な要素が詰め込まれていることがその理由。
・基本中の基本であり多くのバーテンダーが覚えるレシピの原点と言えると思うから。

ネグローニ
・思い出のつまったカクテルです。バーテンダーになるまえに、チャールズ・シューマン氏に教わったカクテル、バーテンダーになってはじめて教わったカクテル。このカクテルとの出会いに、今も支えられています。
・初めて飲んだ時にカンパリの美味しさがわかったから。
・好きな、お酒が、全て入っていて、バリエーションは沢山あるので。

「一番練習したカクテル」という理由が多かったです。それだけに、皆さま思い入れは強いですよね。なんかグッときてしまいます。バーで美味しいカクテルをいただけるのも、こうしてバーテンダーの方々の血の滲むような努力があってこそなのですね。感謝です!

中には、「自分の好きな味を追求して出来たカクテルだから」という理由で、ご自分のオリジナルカクテルをご回答いただいた方もいらっしゃいました。全然いいです!!

定番から耳慣れないカクテルまで、バーファンの「好きなカクテル」は実に多彩。

では、バーファンの皆さまはどんなカクテルが好きなのでしょうか。

「バーテンダーが好きなカクテル」のTOP20には入っていませんでしたが、バーファンの間では5人の方が「雪国」を挙げています。日本生まれのカクテルの代表格でもあります。「テーマにあった見た目と味わいが素晴らしい」「ケルンで井山さんに作ってもらったから」「バーテンダーの技術やこだわりが色々詰め込まれているのが見られるから」などの回答がありました。

他にも、「モヒート」や「X.Y.Z.」「グラスホッパー」などが挙がっています。好きな理由を一部ご紹介します。

モヒート
・お酒はあまり強くなくその中で飲みやすい。
・キューバに行った時の思い出です。

X.Y.Z.
・名前の由来通りこれ以上はない究極の一です。酸味と甘みのバランスが至高です。

グラスホッパー
・バーで飲んだ初めてのカクテルで思い出があり、自分でも作りたいと道具を買って作ったカクテルだから。

また、「シャルルジョルダン」「プラウドマン」「フライハイト」「スターリーナイト」「ピンクスクァーレル」「ジャック・ター」・・・、恥ずかしながら、初めて耳にしたカクテルがたくさんありました。もちろんググりましたよ(笑)。

その他、個人的にちょっと興味深かった回答をご紹介いたします。

ハイボール/初めて飲んだお酒だからです 
→ 初めて飲んだお酒って印象深いですよね。私はキューバリブレでした。

ラスティ・ネイル/厄介な案件がやっとクリアし、とにかく、何もかも忘れたい…と思いを伝えた時、提供された1杯。 
→ お気持ちお察したします(汗)。

シーブリーズ/体調確認の為の一杯です。
→ そういうカクテルありますよね。私の場合は「マティーニ」です!

ウオッカマティーニ/大好きな映画、007シリーズのジェームズボンドが好んで飲んでいるから。
→ 私もこの映画でウオッカマティーニを知りました。

ダイキリ/暑い日はダイキリを呑みます。夕食前はマティーニです。
→ 暑い日はシュワシュワ系ではないんですね。 しかも食前酒にマティーニ(おぉ!)

ジントニック/自身への鼓舞として、カクテル言葉の「強い意志」を意識して飲むことが多かった。
→ 意志薄弱の私には耳の痛いカクテル言葉です(汗)。

バーファンの皆さんから挙げられたカクテルは本当に様々な種類があって、多様性に富んでいることがよくわかりました。皆さまとってもカクテルへの造詣が深く、根っからのバーファンなんですね。素晴らしいです!
本当にたくさんの回答があって、全部ご紹介できないのが残念です。ごめんなさい!!
さてさて、皆さまの好きなカクテルがありましたでしょうか。
このアンケート結果を肴に今晩も杯がすすんでしまうのではないでしょうか。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
今後、どんなアンケートコラムを読んでみたいか、知りたいテーマがありましたらぜひコメントください。
お待ちしています。

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