昔ながらのアンピーテッド、型破りなピーテッド、伝統の3回蒸溜3つのスタイルの原酒

 
大胆かつ型破りなピーテッド原酒
毎年5月には「モルティングシーズン」と呼ばれるピーテッド麦芽を使用したウイスキーづくりが行われます。蒸溜所にはピートによる煙が立ち込め、芳醇なアロマが広がり、アンピーテッド ウイスキーの製造で知られるスペイサイドのウイスキー産地において、大胆かつ型破りな試みと言えます。ベンリアックのピーテッド原酒の歴史は古く、熟成庫にはスペイサイドにおいて極めて稀少な1970年代の長期熟成原酒が眠っています。ピートはハイランド地方産で、アイラモルトとは異なり焚き火のような甘くスモーキーな香りが特徴です。

ゆっくり丁寧な蒸溜でミドルカットを長く
ベンリアックではオニオン型のスチルを採用。ラインアームの角度は87°とほぼ直角で長さも短く、比較的軽めの酒質とクリアでフルーティーな原酒を蒸溜できます。また、ゆっくり丁寧に稼働させることでミドルカットのカットポイントを長くしています。これによって原酒の中に高純度のエステルを閉じ込めることができ、フルーティーな香りを生み出します。

特徴的な3回蒸溜で滑らかでスムースな原酒に
蒸溜は基本的に2回ですが、一部製品には3回蒸溜した原酒を使用しています。ベンリアックで1990年代にスペイサイドではめずらしい3回蒸溜原酒の試みが少量生産で開始されました。これが現在も続いており伝統の一つになっています。3回蒸溜することで特徴であるフルーティーさが強調されるとともに、きわめて口当たりの滑らかでスムーズな原酒になります。

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