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NEW2026.05.16 Sat

ソウルの名店「ZEST」が熊本・夜香木に登場。ソウルと熊本、ふたつのカクテルの
スタイルが交差した一夜をレポート

BAR TIMES レポート

2026年3月22日、熊本の「夜香木」にて、韓国・ソウルのバー「ZEST」によるゲストシフトが開催された。迎えたのは、ZESTのDemie KimさんとTaylor Leeさん。アジアのバーシーンを牽引する一軒と、熊本から独自の存在感を放つ夜香木。その出会いは、単なる人気店同士の共演にとどまらず、それぞれの土地で育まれた感性や素材へのまなざしが交差する、印象深い夜となった。

熊本・上乃裏の「夜香木」で、3月22日に開催されたZESTのゲストシフト。当日は18時から22時までの開催で、予約は18時と20時の2部制。提供されるカクテルは杯数限定とされ、イベント前から高い期待が寄せられていた。

ゲストとして夜香木のカウンターに立ったのは、ソウルのZESTからDemie Kimさん、Taylor Leeさんのふたり。ZESTは、韓国の自然、ローカルプロダクト、そしてカルチャーからインスピレーションを得た一杯で国際的な評価を集めるバーで、Asia’s 50 Best Bars 2025で2位、The World’s 50 Best Bars 2025で16位にランクイン。韓国を代表するバーのひとつとして、その名を広く知られている。

一方、会場となった夜香木もまた、熊本の風土を映し出すようなカクテルで国内外から注目を集める存在だ。木場進哉さんが手がけるこのバーは、熊本県産の酒や果実、ハーブなど、地元に根ざした素材を独自の感性で再構成することで知られ、Asia’s 50 Best Bars 2025で25位にランクイン。九州のバーシーンを語るうえで欠かせない一軒となっている。

今回のゲストシフトが特別だったのは、実力派バー同士の顔合わせというだけではない。ZESTが大切にしている“韓国の土地をどう一杯に映すか”という発想と、夜香木が追求してきた“熊本でしか表現できない味わい”という姿勢は、方向性として深く共鳴している。だからこそこの夜は、海外ゲストイベントでありながら、どこか地続きの対話のような空気をまとっていたのではないだろうか。

実際に来場した人の事後投稿からも、その熱量の高さがうかがえる。「昨年ZESTで飲んだカクテルを再び味わえた」「特にルッコラのカクテルが素晴らしかった」といった感想も見られ、ZESTらしい個性が熊本のゲストにも強く印象を残したことが伝わってくる。

夜香木はこれまでも国内外のバーテンダーを招いたゲストシフトを積極的に行ってきたが、今回のZEST招聘は、その流れの中でもひときわ象徴的な回だったと言える。アジアのトップバーが熊本に集い、土地の個性を携えた一杯を通じて交わる。その出来事自体が、いまのアジアのバーカルチャーの豊かさと、地域から世界へひらかれていくローカルバーの可能性を示していた。

華やかな肩書きやランキングだけでは終わらない、カウンターの現場でしか生まれないコミュニケーション。ソウルのZESTと熊本の夜香木が向き合ったこの夜は、アジアのバーシーンがいまどれだけ近く、刺激し合う関係にあるかを実感させる機会にもなったはずだ。その余韻は、写真の一枚一枚からも、伝わってくる。

夜香木 Instagram bar_yakoboku_kumamoto
ZEST Instagram zest.seoul

   
シグネチャーカクテル・プロジェクト
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