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2020.11.30 Mon

ブルックリン発、アメリカンドライジングリーンフック ジンスミス蒸溜所

SEEQUOR(シーカー)

グリーンフック ジンスミス蒸溜所


グリーンフック ジンスミス蒸溜所は、スティーブンとフィリップのディアンジェロ兄弟によって、2012年に創業されました。 スティーブン・ディアンジェロはもとはウォール街のトレーダーでしたが、2008年の金融 危機後、暗澹とした業界で毎日を生きるよりも、本当に自分が情熱を注げることを仕事に しようと考えるようになります。もともと無類のジン愛好家だったこともあって蒸留所の 設立を決意し、3年ほどの準備を経て開業。彼らのアメリカンドライジンは評判を呼び、 ニューヨークシティの星付きレストランの75%が彼らのジンを扱っています。

蒸留所がある街 Greenpointは、緑(green)の岬(point)という意味で、もともとは緑豊かな土地(マツやナラの森があり、入り江なので湿地帯で魚やカモなど水辺の鳥類が多く生息 していた)で、17世紀オランダ植⺠地時代に、入植者にGroene Hoek(緑の岬)と呼ばれていました。hoekとは岬(英語だとcornerと かa point of land)という意味です。これが英語化してGreenpointとなりました。アメリカ英語におけるhookはこのhoekによって”a point of land“ (岬) という意味が加わって、この由来から、蒸留所はGreenhook Ginsmiths (緑豊かな岬のジン職人)と名付けられまし た。わざわざジン職人を名乗るのは、「アメリカで一番のジン蒸留所として知られるようになりたい」からとのことです。

またこのエリアは、ニューヨーク市の都市計画上、M3と呼ばれる重工業地帯に指定されており、ほとんどの建物が工場です。蒸留所の建物もかつては樹脂製造の工場であり、近隣一体の工場の電源が設置されています(この電源がある部屋は蒸留所の3分の1を占めており、消防局には電源近くで作業をしないようにと釘をさされた、とスティーブンはこぼしていました)。こうしたエリアの建物は、スチルやバレルを置くのに十分な広さがあり、比較的手頃な価格で入手することができるようで、Brooklynの中でもGreenpoint ブロンクス ゴワヌス ウィリアムズバーグに限らずBronx, Gowanus, Williams Burgなどのエリアに蒸留所・醸造所が点在しています。


グリーンフック ジンスミス蒸溜所の3アイテムは、グランテック株式会社が運営するオンラインストア、SEEQUOR(シーカー)で購入可能です。
https://seequor.jp/


グリーンフック・ジンスミス / アメリカンドライジン
スピリッツ/アルコール度数:47%/容量:750ml
ニューヨーク産の有機小麦から作られたベース・スピリッツに、九つのボタニカルが加わったこのジンは、ジュニパーベリーの自然な力強い香りに創造的な深みが加わっています。ブルックリンにあるグリーンフック・ジンスミス蒸留所のユニークな蒸留手法は、澄み切って鮮やかかつ繊細なジン、ハーブ、花、柑橘の見事な調和を作り出しました。 (ボタニカル: ジュニパーベリー / コリアンダーシード / カモミールフラワー / エルダーフラワー / エルダーベリー / オレンジピール / レモンピール / シナモン / ガランガル / オリスルート)


グリーンフック・ジンスミス / ビーチプラムジンリキュール
リキュール/アルコール度数:30%/容量:750ml
ビーチプラムとは、アメリカ東海岸で採れるスモモの仲間で主にジャムに使用されます。アメリカンドライジンをベースに、ビーチプラムを7ヶ月間漬け込み、プレスしたものを丁寧に濾して作られます。 (ボタニカル: ジュニパーベリー / コリアンダーシード / カモミールフラワー / エルダーフラワー / エルダーベリー / オレンジピール / レモンピール / シナモン / ガランガル / オリスルート / ビーチプラム)


グリーンフック・ジンスミス / オールドトムジン
スピリッツ/アルコール度数:50.05%/容量:750ml
コーンをベースにジュニパーベリーをはじめとして、主にスパイスが加えられたこのオールドトムジンは、バーボン樽とシェリー樽で約2年ほどの熟成を経ています。ジュニパーベリーにオークやバニラ、レモンなどが香る力強く奥深い味わいです。(ボタニカル: ジュニパーベリー / コリアンダーシード / カルダモン / オールスパイス / レモンピール)

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