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2019.06.13 Thu

400年の伝統技術から生まれたポットスチル世界初 鋳物製ポットスチル(単式蒸留器)稼働

若鶴酒造株式会社

世界初 鋳物製ポットスチル(単式蒸留器)稼働
~若鶴酒造 三郎丸蒸留所・老子製作所・富山県産業技術研究開発センター 共同開発 400年の伝統技術から生まれたポットスチル~


若鶴酒造株式会社(富山県砺波市三郎丸、代表取締役社長:小杉康夫)では、昨年より梵鐘メーカーの株式会社老子製作所(富山県高岡市戸出栄町、代表取締役社長:元井秀治)と富山県産業技術研究開発センター(富山県高岡市二上町)と共同で世界初の鋳物製ポットスチル(単式蒸留器)の開発を進めてまいりましたところ、このたび稼働の運びとなりました。

世界初 鋳造製ポットスチル「ZEMON」の開発
ZEMON(ゼモン)は高岡銅器の梵鐘の技術から生まれた全く新しいポットスチルです。北陸で唯一のウイスキー蒸留所である三郎丸蒸留所と梵鐘造りの名匠である株式会社老子製作所および富山県産業技術開発センターの共同で開発されました。

400年の伝統技術から生まれたポットスチル
富山県高岡市は加賀藩から続く400年の銅器製造の歴史を持ち、現在でも日本の銅器の90%以上が生産されています。その高い技術は文化財の補修などにも生かされています。なかでも株式会社老子製作所は日本の梵鐘のトップシェアを誇り、唯一超大型の梵鐘製造が可能なメーカーです。

従来のポットスチルの課題
従来のポットスチルは、純銅の板金をひとつひとつ曲げ・絞り・溶接加工されており、製作には大きな労力と長い時間がかかっていました。また、曲げられる銅板の厚みに限界があり、寿命も限られたものになっていました。

ZEMONでは型に溶かした金属を流し込み成形する鋳造工法により、全く新しい蒸留器を実現しました。


ZEMONの特長

肉厚をもたせつつ、短納期とコストダウンを可能に
鋳物工法により型による成形が可能になり、短納期での製造が可能になりました。また、低コストで十分な肉厚をもたせることができ、本体の高寿命化を期待できます。

鋳造による自由な造形とユニット化によるメンテナンス性の向上
鋳造による自由な造形により様々な酒質を実現します。また、パーツごとのユニット化により消耗した部品のみの交換や機能の拡張に対応します。

銅、錫の2つの効果で酒質をよりまろやかに
ZEMONでは銅が約90%、錫が約8%含まれる銅錫合金によりつくられています。錫は銅の約3倍の価格で取引される高級な金属です。古来より酒の味をまろやかにするといわれており、酒器や焼酎の冷却器に用いられてきました。

ZEMONの名称
株式会社老子製作所の屋号である老子次右衛門(おいごじえもん)から名付けられました。

導入による製造量の増加
昨年の2倍の製造が可能になり、1シーズン(6月中旬~9月上旬※)で140樽の製造予定となります。
※当社のウイスキー製造期間。
新蒸留器の稼働は、2019年6月中旬を予定しています。

ZEMON概要
初留釜 1基、再留釜 1基
鋳物製
容量 : 各3,000L

当社ホームページ内「ZEMONについて」もご覧ください。
https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/zemon/

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