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2016.12.14 Wed

日本初開催!世界のバーテンダーから大好評の“見て、聞いて、体験できる”ジンに特化のトレーニングプログラム
「ビーフィーター ジンカレッジ」

BAR TIMES レポート

1206-1いよいよ日本初開催の「ビーフィーター ジンカレッジ」がスタート。

講義の前に催されたブリティッシュビュッフェランチの様子。

11月26日、アグネスホテル東京(神楽坂)にて、日本初となる「ビーフィーター ジンカレッジ」が行われました。「ジンカレッジ」とは、ビーフィーターが主催し世界中で展開しているジンに特化したバーテンダー向けのトレーニングプログラムです。ビーフィーターだけではなくジンそのものの知識を深め、その魅力を広めていく目的で実施されています。

当日は「ビーフィーター グローバル バーテンダー コンペティション2016 日本大会」に出場する8名を含む約40名のバーテンダーが参加し、会場のホワイエに設けられたブリティッシュビュッフェランチで優雅におもてなし。そして講義ではジンをつくり続けて50年というビーフィーター マスターディスティラーのデズモンド・ペイン氏を講師に迎え、ジンの奥深さと魅力を約3時間にわたりレクチャーいただきました。


1207-3講師はビーフィーター マスターディスティラーのデズモンド・ペイン氏。ジンをつくり続けて何と来年で50年!
楽しみながら自然と知識が身に付く
世界で大好評のジンカレッジがいよいよスタート!

ジンカレッジ第一部では、ビーフィーターを含むジンの歴史や製法の特徴などを学んでいきますが、その前に、参加者がジンやビーフィーターについてどのくらい知識があるのか、スマートフォン等を使い用意された問題に答えていきます。この時点では答え合わせはなく、その質問内容をなぞるようにペイン氏の講義が進められ、話を聞くうちに回答が明らかになっていくという仕組み。例えば、『ロンドン ドライジンの定義は?』『ロンドンにおけるジンの初期を描いた絵画は?』『ビーフィーター創業者の以前の職業は?』といった少し難易度の高い内容です。講義の最後にもう一度同じ問題が出されますが、ペイン氏の講義をしっかり聞いていれば誰でも100点満点が取れ、楽しみながら自然とジンに対する知識が身に付いていくというわけです。


1207-5テーブルにはジュニパーベリーやコリアンダーなど『ビーフィーター』に使用されているボタニカルが並び、手に取って香りを確かめることができる。
1207-64種のボタニカルのオイルをアルコールに加え、オリジナルのジンをつくるワークショップも。各テーブルごとにさまざまな香味のジンが完成。

4種のボタニカルオイルを調合し
オリジナルジンをつくる参加型プログラムも

ただ講義を聞くだけではなく、グループに分かれオリジナルのジンをつくるワークショップも行われました。アルコールが入ったグラスに、ジンの代表的なボタニカルであるジュニパーベリーやコリアンダー、オレンジ、アンジェリカのオイルを数滴加え、バランスの良いジンを目指し調合していきます。中には、グラスをジュニパーベリーのオイルでリンスするといった、バーテンダーならではのこだわりを見せるグループもあるなど各テーブルとも大盛り上がり。思い思いに調合されたオリジナルジンをペイン氏がテイスティングし、評価コメントをするまたとない貴重な時間も設けられました。さらに、銘柄の異なる6種類のジンをテイスティングし、製法やボタニカルの違いによって生まれる香味の特徴もペイン氏が丁寧に解説していきます。ジンとひと口に言っても、製法やボタニカル、フレーバーのバランスによってこれほどまで違いが出てくるものなのだと身をもって体験した目からウロコの第一部でした。

1207-7自分たちで調合したオリジナルジンをジンのエキスパートであるペイン氏がテイスティング。そのバランスについてやさしく丁寧に評価をしてくれる。

第二部では「ビーフィーター グローバル バーテンダー コンペティション 2014」の日本代表である大竹直哉氏が講師として壇上に。
ジントニックの香りと味わいを左右する
トニックウォーターをブラインドテイスティング

ジンカレッジ第二部では、「ビーフィーター グローバル バーテンダーコンペティション2014」の日本代表である大竹直哉氏(BAR MASQ/東京・銀座)を講師に迎えブラインドテイスティングが行われました。この試みがとても興味深く、まず銘柄が伏せられた5種類のトニックウォーターの中から自分の好みを1つピックアップし投票します。次に、その5種類のトニックウォーターで作ったビーフィータージントニックからおいしいと感じる一杯を選び投票。参加者全員の投票が出揃ったところで、5種類それぞれの銘柄を発表します。好みのトニックウォーターで作ったジントニックが一番おいしいはずと思いきや、多くの人がまったく異なるトニックウォーターを選んでいたという結果となりました。なかなかトニックウォーターだけをテイスティングする機会がないせいか、甘みが強い、かなり苦いなどそれぞれの銘柄の特徴がよく理解できました。おいしいジントニックとは、ジンの味わいを引き出してくれるトニックウォーターとの相性から生まれることを改めて感じた貴重な体験でした。

1207-9手前のグラスは銘柄の異なるトニックウォーター。奥はそれらのトニックウォーターでつくったビーフィーター ジントニック。それぞれブラインドでテイスティングを行う。
1207-10色付きグラスでボタニカルの香りを嗅ぎ分けるブラインドノージングのプログラムも。これはビーフィーターの蒸留所でも毎年実際に行われるテストなのだとか。


1207-11講義を受ける参加者も真剣な面持ちでブラインドノージングに挑戦。

講義終了後にホワイエで行われたカクテルレセプションの様子。
大竹氏が参加者にビーフィーターをベースとした3種類のカクテルを振る舞う。


デズモンド・ペイン氏による楽しく分かりやすい今回のジンカレッジは、ジンの魅力を見て、聞いて、触って、体験するとても有意義な学びの時間でした。最後にペイン氏は、「ジンの可能性は無限大です。こうして皆さんにジンの魅力に触れていただき、これまでにない最新作のカクテルでぜひ私を驚かせてほしい」と、ひと言。約3時間にわたる講義が終了しました。そして再びホワイエではカクテルレセプションが行われ、大竹氏がネグローニやパンチカクテルを振る舞う演出も。こうして日本初開催の「ビーフィーター ジンカレッジ」は大盛況のうちに閉会しました。

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