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1900.03.2 Fri

5 Sources of Flavorウッドフォードリザーブの素材と製法

Woodford Reserve

ウッドフォードリザーブ蒸溜所は、最適な気候やライムストーン(石灰石)でろ過された水、肥沃な土壌、甘くピュアなコーンが手に入るなど、豊かな天然資源によってバーボンづくりに最適な環境が整っています。その豊富な資源を使い、ウッドフォードリザーブではどのような製法でバーボンをつくっているのかご紹介します。

鉄分を含まない天然のライムストーンウォーター
マザーウォーター(仕込み水)には、蒸溜所周辺のライムストーン(石灰石)でろ過された天然の湧水を使用しています。地下18mから湧き出た良質なマザーウォーターは、ミネラルやカルシウムが豊富な一方、鉄分を一切含みません。このピュアな天然水がウッドフォードリザーブのフローラルなフレーバーに影響を与えます。

こだわりのグレーン比率
ウッドフォードリザーブのマッシュビル(穀物配合比率)は極めてユニークです。コーン72%、ライ麦18%、モルト10%。一般的なバーボンに比べるとライ麦の比率が高く、これがウッドフォードリザーブならではの力強いスパイシーさを実現します。

昔ながらの木桶でじっくり発酵
ステンレスタンクでの発酵が一般的になった今も、ウッドフォードリザーブではフロリダ産サイプレス(系杉)の木桶発酵槽を使って発酵を行っています。木桶は耐久性があり、樽付きの菌がフルーティーなキャラクターなど複雑味を生み出します。温度を8℃から9℃に保ちながら、通常より長い6日間かけて発酵。また、通常15〜20%ほどを加えるサワーマッシュも、わずか6%しか入れないことでよりフレッシュな香味が保たれます。

ポットスチルによる3回蒸溜
ウッドフォードリザーブは伝統的な銅製ポットスチル(単式蒸溜器)で蒸溜を行う希少な蒸溜所です。バーボンを製造するほとんどの蒸溜所がコラムスチル(連続式蒸溜機)を使う中、スコットランドから取り寄せた3基のポットスチルで3回蒸溜することにより、混じりけのない、それでいて深みのある卓越したキャラクターが宿ります。蒸溜のアルコール度数は、1回目で40%、2回目で50〜55%、3回目で79%まで上げていきます。蒸溜したスピリッツは、アルコール度数55%まで加水し、樽へ入れられます。これはケンタッキー州でもっとも低い度数で、より多くの樽を必要としますが、スピリッツの個性を最大限に保つためとされています。

独自のオーク樽とライムストーン貯蔵庫
熟成に使用されるアメリカンホワイトオークの新樽は、自社で製造しています。約10分間、内側をトースト(炎で炙り)した後、45秒間チャー(炎で焼き焦がす)を施します。貯蔵庫はライムストーンで建造され、現存する最古の石造りの貯蔵庫です。冬はヒーターで寒暖差をつくり出し、室温のコントロールを行っています。


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