
2026.09.1 Tue
『ロイヤル・ブラックラ』× 京都「Bar K6」特集【前編】史上初の王室御用達『ロイヤル・ブラックラ』の真価に迫ったセミナーを完全レポート
BAR TIMES レポート[PR]バカルディ ジャパン株式会社
2026年7月1日、京都のバーシーンで輝き続ける「Bar K6」にて、バーテンダー向けの特別なブランドセミナーが開催された。主役となったのは、スコッチウイスキーの歴史で初めて王室御用達を授かった伝説的なシングルモルト『ロイヤル・ブラックラ』。バカルディ ジャパンのウイスキーアンバサダーを務める野間真吾さんが登壇し、ブランドの歴史や味わいの緻密な設計を紐解く。現行ラインナップのテイスティングでは、野間さんとともに「Bar K6」オーナーバーテンダーの西田稔さんもコメントを添え、その提供価値を語った。
約30名のバーテンダーが集い、高貴な味わいとカクテルへの可能性を体感したセミナーの模様をレポートする。

1812年、キャプテン・ウィリアム・フレイザーによって設立されたロイヤル・ブラックラ蒸溜所。最大の歴史的価値は、1833年に国王ウィリアム4世から、スコッチのシングルモルトウイスキー史上初となる王室御用達を授かったことにある。以来、“The King’s Own Whisky(王のためのウイスキー)”とも称され、『ロイヤル・ブラックラ』は気品ある味わいを守り続けてきた。
会場となった「Bar K6」および「角打ち酒場KASK」の棚の一部には『ロイヤル・ブラックラ』がずらりと並ぶ。なんと「角打ち酒場KASK」の注文の約1割を占めるという。アンバサダーである野間さんのバー、広島「The Bar TopNote」では現行ラインナップだけでなく、ボトラーズも扱う。この日のセミナーは、『ロイヤル・ブラックラ』を知り尽くす西田稔さんと野間真吾さんという強力なタッグによるものだ。
幕開けには、『ロイヤル・ブラックラ 18年』のハイボールが配られ、参加者たちは贅沢なウェルカムドリンクで喉を潤した。アンバサダーの野間真吾さんの「スランジーバー!(ゲール語で「乾杯!」)」の掛け声とともに、華やかにセミナーが始まった。スクリーンに動画や資料を映しながら、ブレンデッドスコッチウイスキーの最高峰『デュワーズ』との深い関わりについて解説していく。
続けて野間さんは、『ロイヤル・ブラックラ』と『デュワーズ』の関係について、次のように語った。
「デュワーズを構成するキーモルトはロイヤル・ブラックラ、アバフェルディ、オルトモア、など5つありますが、これらの原酒が美しくブレンドされることで、デュワーズのあの華やかな味わいが生まれます。本日はロイヤル・ブラックラ単体の魅力を感じてください」
「Bar K6」オーナーバーテンダーの西田稔さん。 京都を代表する名バーテンダーであり、数多くの一流バーテンダーを育成し、バー文化の発展を牽引してきた。
バカルディ ジャパンのウイスキーアンバサダーの野間真吾さん。数々の受賞歴を持ち、 広島を拠点に国内外で活躍するトップバーテンダー。
会場となった「Bar K6」の店内をリニューアルし、2026年にオープンした「角打ち酒場KASK」の棚の一角は、『ロイヤル・ブラックラ』専用のごとき充実ぶりで現行ラインナップのボトルが揃う。
『ロイヤル・ブラックラ』を語るうえで外せないのが、シェリー樽である。熟成年数ごとに異なるシェリー樽でフィニッシュしており、「シェリー樽フィニッシュの芸術」と称される。
テイスティングでは、ストレートに加え、「12年」「18年」はハイボール、「21年」は京都・東山円山の湧き水で割る特別な水割りも提供された。
テイスティングで提供されたのは、『ロイヤル・ブラックラ』の「12年」「18年」「21年」。
まずは、『ロイヤル・ブラックラ 12年』からテイスティングが始まった。
野間 非常に心地よいスパイス感が特徴です。アニスやシナモンを思わせる温かみのある香りの奥に、ダークチョコレートやコーヒーのようなニュアンスが寄り添います。カカオの表現も、甘いチョコレートというよりは、カカオニブの皮が持つわずかな酸味を帯びた、非常に立体的な仕上がりです。
続いては、『ロイヤル・ブラックラ 18年』だ。
野間 1〜2%の確率で偶発的にしか生まれないと言われる、希少なパロ・コルタド・シェリー樽でフィニッシュされた、マスターブレンダー、ステファニー・マクラウド渾身の1本です。豊かなバニラの香りがあり、時間をかけてスワリングしてあげることで、クリーミーなトフィーやバター、さらには紅茶や枯れ草、グリーンオリーブのような表情へとどんどん変化していく。非常に高いポテンシャルを秘めた1本です。数滴水を加えたり、トゥワイスアップ(水と1対1)にしてもおいしく味わえます。
西田 12年、18年、21年の中で、お酒としてのバランスが最も優れているのがこの18年だと感じます。口に含むとトップノートに塩気のような心地よいミネラル感があり、パロ・コルタド樽の恩恵を強く実感できます。高価なチョコレートやカカオニブのニュアンスもきれいに出ています。ストレートとハイボールでの表情の違いを、どっちがおいしいかではなく、どんな季節にお客様へ提案したら喜ばれるか、というプロの目線でぜひ向き合ってほしいですね。そして、『ロイヤル・ブラックラ 21年』に続いていく。
野間 オロロソ、パロ・コルタド、ペドロ・ヒメネスという3種の異なるシェリー樽を「7:2:1」という絶妙な比率でブレンドして仕上げた、至高のバランスを誇るボトルです。 オロロソ由来のアニスやシナモンといった余韻のスパイス感、パロ・コルタドがもたらすシトラスやバニラの甘さ、そしてペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽が織りなす夏イチゴのような瑞々しいベリー感やドライフルーツのニュアンスが、幾重にも重なって押し寄せます。
西田 口に含むと、ペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽由来の黒糖のような美しい甘さが続きますね。
「ロイヤル・ブラックラは、スコッチウイスキーでありながら、シェリー樽ごとの個性を比較して愉しめる稀有なシングルモルトです」と語る西田さん。
セミナーのハイライトとして用意されたのは、長期熟成の極みである『ロイヤル・ブラックラ 25年』。ファーストフィルのバーボン樽で25年間熟成された原酒を、ペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽100%で6ヶ月間フィニッシュさせた一品である。
野間 グラスに注がれた瞬間は、桃やメロン、マンゴー、酸味を帯びたパイナップルといった新鮮な南国フルーツの香りが立ち上ります。時間を追うごとに変化し、ウリ科の芳醇なメロンの香りが強まり、濃厚なイチジクやプルーンといったペドロ・ヒメネス(PX)シェリーの濃厚でリッチなキャラクターが前面に押し出されてきます。ノンチルフィルタードならではの圧倒的なフルボディ感と濃厚さが、美しく表れていますね。ほんの1、2滴加水していただくだけで、内に秘められた甘さがグラスの中で爆発するように広がります。
深い知識と細やかなテイスティングコメントで、『ロイヤル・ブラックラ』の魅力を伝える野間さん。
熟成年数と、フィニッシュに用いるシェリー樽の違いで、幅広い個性を見せる『ロイヤル・ブラックラ』。数滴の加水や注いでからの時間経過でどんどん変化する豊かな表情を見せる。
セミナーの締めくくりには、野間さんより、公式オリジナルカクテルのデモンストレーションが行われた。フラッグシップである『ロイヤル・ブラックラ 12年』の酒質を緻密に分析し、その魅力を最大限に増幅させることをコンセプトに創作したものだ。バーでの再現性を高めるため、当セミナーではあえて入手しやすい材料を中心に構成された。


Royal Art(ロイヤル アート)
ロイヤル・ブラックラ 12年(30ml)、ベルガモットのシトラス香を添えるアールグレイティー、樽由来の心地よい苦味や複雑なスパイス感を増幅するマルティーニ ビター、シェリー酒・ペドロ・ヒメネス、ライムジュース、アブサン、フィーバーツリー エルダーフラワートニックウォーターを使用。
ウイスキーが持つ繊細な素材感を一切壊さないよう、ステアで仕上げる。気品ある香りを閉じ込め、鼻腔へと届けるべく、ワイングラスを採用。仕上げに、英国王室御用達の誇りを示す高貴な「王冠」を模した金箔をそっと浮かべる。
ウイスキーの歴史へのリスペクトと、ブレンダーの技術への賛辞が込められたグラスを前に、参加したバーテンダーからは感嘆の吐息が漏れた。伝統と革新が融合した『ロイヤル・ブラックラ』の無限の可能性を伝え、共有する濃密なセミナーとなった。
後編では、西田稔さんと野間真吾さんによる『ロイヤル・ブラックラ』をテーマにしたスペシャル対談をお届けします。

ロイヤル・ブラックラ 12年
〈オロロソシェリー樽フィニッシュ〉
アメリカンオーク樽で熟成、オロロソシェリー樽でフィニッシュ。ライチやブラックチェリー、チョコレートのようなリッチな味わい。
容量:700ml/アルコール度数:46%
ロイヤル・ブラックラ 18年
〈パロ・コルタドシェリー樽フィニッシュ〉
アメリカンオーク樽で熟成後、パロ・コルタドシェリー樽でフィニッシュ。複雑で豊かなスパイシーさ、クリーミーなバニラ、切れのあるシトラスの香り。
容量:700ml/アルコール度数:46%
ロイヤル・ブラックラ 21年
〈パロ・コルタドシェリー樽、オロロソシェリー樽、
ペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽のブレンドフィニッシュ〉
アメリカンオーク樽で熟成後、ペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽、オロロソシェリー樽、パロ・コルタドシェリー樽でフィニッシュしたロイヤル・ブラックラをブレンド。シナモン、黒糖、サマーベリーのリッチな香り。
容量:700ml/アルコール度数:46%
ロイヤル・ブラックラ 25年
〈ペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽でフィニッシュ〉
ファーストフィルのアメリカンオーク樽で25年間熟成後、ペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽でフィニッシュ。甘美な夏の果実の香りに、スパイスをふんだんに使ったレーズンやドライイチジクが重厚さを与え、長く美しい余韻を残す。
容量:700ml/アルコール度数:46%
西田稔(にしだみのる)
1964年京都府生まれ。同志社大学で心理学を専攻し、卒業後、バーでのアルバイトを機に、客の心に寄り添えるバーテンダーという職業に魅了されてその道を志す。東京でのバープロデュースを経て、1994年に帰郷し、「Bar K6」をオープン。大学時代に学んだ心理学の知見をバーテンダーの接客に昇華させ、「カウンセラーと同じように人の心に寄り添うこと」を信条としている。シャンパーニュを中心としたバー「cave de K」、会員制ウイスキーバー「keller」、井戸水の水割りでもてなす「Bar薫」などを営む。2026年4月には「角打ち」文化を取り入れた「角打ち酒場KASK」を「Bar K6」をリニューアルして開店。良心的な価格で希少なお酒を提供している。
[店舗情報]
Bar K6
住所:京都府京都市中京区東生洲町481 2F
Tel:075-255-5009
IG: bark6_kyoto
HP : https://ksix.jp/
野間真吾(のましんご)
広島県広島市生まれ。
18歳よりホテルや飲食店で経験を積み、バーテンダーとしての基礎と感性を磨く。2013年に独立し、「The Bar TopNote」を開業。
現在は同店をはじめ、広島市内に3店舗のオーセンティックバーを展開するほか、オリジナルフレーバーティー専門店やBar & Cafeなど計5店舗をプロデュース。ジャンルにとらわれない多角的なアプローチで、“飲”の新たな価値を提案し続けている。
国内外のカクテルトーナメントにおいて6度の優勝歴を誇り、その技術と表現力は高い評価を獲得。さらに、世界中の美食家が注目するレストランガイド『50 Best Discovery』にも選出されるなど、活動の舞台は日本にとどまらずグローバルに広がっている。
クラシックを重んじながらも革新を恐れないスタイルで、広島から世界へ。
一杯のグラスに、確かな哲学と時代性を映し出すバーテンダーである。
[店舗情報]
The Bar TopNote
住所:広島県広島市中区堀川町6-1 B1F
Tel:082-248-1775
IG: the_bar_topnote
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100063528641831#
HP : https://www.top-note.net/
【後編】京都「Bar K6」西田稔さんとバカルディ ジャパン ウイスキーアンバサダー野間真吾さんの対談記事はこちら。
インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。
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