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ザ・マッカラン レアカスク新発売記念 特別インタビュー[2]

2015.09.25 Fri

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ザ・マッカランディレクター
デイビッド・コックス氏に聞く
ザ・マッカラン レアカスク新発売記念
特別インタビュー[2]

サントリースピリッツ株式会社

30年超の長期熟成原酒から若い原酒まで。
“三世代の家族”が織り成すバランスの妙。

今回発売された「ザ・マッカラン レアカスク」に使われているシェリー樽原酒は16種類。1980年から2000年代初頭のシェリー樽原酒がヴァッティングされているというから、実に30年以上の長期熟成原酒も含まれているのだ。長期熟成から比較的若い原酒を合わせた「ザ・マッカラン レアカスク」のバランス感はいかにしてつくられているのだろうか。

「私たちはバランス感というものを誰かに説明する時、人もしくは家族に例えて言葉にします。家族にはおじいちゃん、おばあちゃんがいて年齢を重ねた分知識や知性、落ち着きを備えています。一方、子供達は元気で若々しくて家族に活気を与えてくれます。そして、おじいちゃんとおばあちゃん、子供達をつなぎ、家族のバランスを保ってくれるのが両親ですね。一人ひとりの個性があるというよりも、違う年代の家族がひとつになることで素晴らしいバランスが生まれるのです。しかし今回、マッカランのウイスキー責任者であるボブ・ダルガーノが、いままで家族の中で行方知れずにいた “叔父さん”を見つけてきてくれました(笑)。叔父さんが家族に加わったことでまた素晴らしいバランスが生まれたのです。もしかすると叔父さんだけではなく、甥っ子も探してきたのではないかと思うほど「ザ・マッカラン レアカスク」には様々なシェリー樽原酒がヴァッティングされています。異なる熟成、異なる風味でここまでまとめあげられるのは、職人たちの高いスキルがあってこそなのです。」

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「ザ・マッカラン レアカスク」。
その名に込められた3つの“レア”とは。

ところで、商品名に付けられている「レア」にはどのような意味が込められているのだろうか。

「マッカランには25万ものカスクがあるわけですが、この中から256のカスクが選定されます。つまり、約1,000の樽の中から1つの樽だけが「ザ・マッカラン レアカスク」になれるわけですからとてもレア(希少)なのです。また、今はもうお付き合いをしていない、もしくは廃業してしまったクーパレッジ(製樽所)やボデガ(シェリー樽の貯蔵庫)でつくられた昔のカスクも使っています。そしてもう一つのレアが、16種のカスクタイプを使っているということです。これはマッカラン製品としても最高の数なのです。そういった様々なレアの要素が「ザ・マッカラン レアカスク」のネーミングになっているわけです。」

これだけレアなカスクを使っているにもかかわらず「ザ・マッカラン レアカスク」は通年商品として発売された。コックス氏は、香りや味わいといったバランスの一定化についても語った。

「今後も256のカスクの選定は変わりません。しかし、今後どのカスクを選ぶかによって次に出される「ザ・マッカラン レアカスク」の味わいは違ってくるでしょう。ですが、例えば年数表示がされている商品であれば味わいを一定化していかなければなりませんが、この「ザ・マッカラン レアカスク」の場合は、もう少し柔軟度があるというか、選択肢の幅があります。“レアカスク”という名のもとに、ウイスキー責任者のボブが次にどんなカスクを選んでくれるのか楽しみですね。」

アメリカのバーシーンで高評価の訳は、
ザ・マッカランに対する絶対的な信頼感。

「ザ・マッカラン レアカスク」は、アメリカで先行発売され高い評価を得ており、中でもラグジュアリーなバーで人気を博しているという。その点についてコックス氏はこう分析する。

「まずは何よりもマッカランに対する高い信頼がアメリカでは出来上がっているというのが背景にあります。それから、歴史的に見てもレアウイスキーと呼ばれるもの、あるいはオールドヴィンテージといわれるものをマッカランがパイオニア的に世に送り出してきたこと。こうした我々の歴史やお客様からの信頼感は、例えば何か新しいものを導入したとしても、”マッカランは期待を裏切らない”という風にすでに受け入れていただきやすい土壌が出来上がっていたからだと考えます。実際にはボブのサインはありませんが、1本1本に彼のサインが入っているくらい、ボブのプライドがこの「ザ・マッカラン レアカスク」には込められているのです。」

いよいよ日本でも発売となった「ザ・マッカラン レアカスク」。日本でもアメリカと同様にザ・マッカランのファンは多い。日本での市場、中でもバーテンダーに対してコックス氏は大きな期待を寄せている。

「当然ですが、マッカランのこの美しいルビー色は100%樽由来の天然色です。これがすべて木から与えられたことを考えるともっともっと魅力を感じていただけると思います。色合いを見て、香りを漂わせ、そして味わう。まずは日本のバーテンダーの皆様に試していただき、「ザ・マッカラン レアカスク」のファンになっていただきたいと心から願っています。」


David Cox(デイビッド・コックス)
The Macallan Director of Fine & Rare whiskies

スコッチ業界で20年以上も在籍し、アジア、北米、中東、インド、南アフリカでの勤務経験を持つ。1970年代には日本在住経験ありで、前回の来日は2008年のバーテンダー向けマッカランセミナー。マッカランの中でも特に高級シリーズ(Fine & Rareシリーズ、Laliqueシリーズ※日本未発売、デキャンタシリーズ)の責任者。世界各国で精力的にセミナー及びメディア対応を実施。7月にも香港で開催されたレアカスクローンチングパーティーでもホストを務めた。

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ザ・マッカラン レアカスク

酒齢30年以上の長期熟成原酒を含む、厳選された16種のシェリー樽原酒を使用しました。レーズンやチョコレート、バニラを思わせる香りと、上品で心地よい味わいが特長です。希少な樽原酒を使用していることから「レアカスク」とネーミングしました。
▼容量:700ml ▼アルコール度数:43%
▼希望小売価格(税別):25,000円
※価格は販売店様の自主的な価格設定を拘束するものではありません。

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