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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2019.03.18 Mon

アンケートコラム『※BAR TIMES調べ』第三回「バーに出会ってしまった私たち」

BAR TIMES 編集部

日頃よりBAR TIMESをご覧のみなさま、そしてこのページへと指を動かしてくださった皆さま、誠にありがとうございます。
バーを愛する人々の声をもっと聞きたい!聞いちゃえ!との思いから突発的にはじまりましたアンケートコラム「※BAR TIMES調べ」も第三回を迎えました。(ぱちぱち) ひとえに皆さまのご協力のおかげと感謝いたします。

私自身もバーラバーのひとりですから、自分以外の人がバーに対してどのような思いを抱いているのだろうとか、どのような嗜み方をしているのだろうとか、毎度新鮮な気持ちになりながら皆さまの回答を拝見させていただいているのですが、いやはや、なんだか数学を楽しんでいるような気持ちになるのです。ああこれは、バーの因数分解だよな、と。

投げかけるのは単純な質問でありながらもバーを愛する人々の声をこうして重ね続けることは、おのずと普段意識しているところからまだ見えないところまで、多角的にバーの魅力を再認識することのように思います。
ですから、このコラムを読んでくださる皆さまがもっと深くバーを愛したり、思いを馳せたりですね、あるいは今日はバーに足を運んでみようかな、という気持ちになってくだされば嬉しいです。バーっておもしろい。きっとまだまだおもしろい。さて、長ったらしい前置きでページを閉じられないうちに本題へと入ります。


勇気を出した若者のすべて


今回は「はじめてのバー、はじめてのカクテル」をテーマに、はじめてバーに行った年齢とその理由、誰と利用したか、はじめて飲んだカクテルの4つをお伺いしました。

まず、はじめてバーに行った年齢。なんと20代前半が圧倒的な割合を占める結果となりました。皆さまのバーデビューは予想外に早いものなのです。20代前半・・・なにかと背伸びをしたいお年頃ゆえでしょうか、社会に出たからこそ喧騒から離れた空間を求めたのでしょうか、その真意は分かりかねますが、なんだか勝手にホッとしてしまっています。

というのも、私も二十歳の誕生日からバー通いを続けている身。はじめての時から今にいたるまで「お若いのに」と珍しがられることも少なくはないですし(残念ながらもう若さだけで押してはいけない歳です)、知人らは「バーなんて怖くて行けない」と未確認生物を見るような扱いをしてくる始末なのです。(かなしい)

時既に遅し、はじめてバーに訪れたときからどっぷりその世界に魅了されてしまったのでなにを気にすることもありませんが、自分はふさわしくない場に来てしまっているのかと不安になることもしばしばありました。
しかし今振り返ると、そんな私の不安が伝わってしまっていたのでしょうか、これまで出会ってきたバーテンダーの方々や、居合わせたお客様方はいつもやさしく出迎えてくれていたから、私はバーに根付くことができたのだなと改めて気づかされるのです。


そっと近づくバーの気配


はじめてバーに行った日。一人でバーの扉をあけた方もいらっしゃいますが、比較的誰かと一緒に利用した方が多いようです。バーに行こうと思った理由としては、「バーに興味があったから」という回答に次ぎ、「誘われたから」という回答も多く見受けられました。

居酒屋でどんちゃん騒ぎをした学生時代もそれはそれで貴重な時間でありながら、社会に出て、飲んで飲まれて、気がつけば自分も大人の嗜み方というものに足を踏み込める年齢になっているという自覚が芽生えてくるものなのでしょうか。やはりそのとき脳裏に浮かぶのは、バーという存在。さすがに一人で飛び込むには未知すぎるけれど、誰かとなら、と勇気を出して扉を開いたのがはじまり、という方が多いのかな、と感じます。

いざ飛び込んでみたら、どうだったでしょうか。
お酒の多さに圧倒された、バーテンダーさんの所作に見とれてしまった、意外にも友人と深い話をすることができた、鳴れた様子でバーを楽しむ先輩に憧れをもった、……その思い出は、人それぞれにあると思います。
しかし、少なくとも今回このアンケートに答えてくださった皆さまは、その時から今までバーを愛してくださっているのだと考えると、今後もそういう人々が増えていけばいいなと切に願わずにはいられません。
お酒というものを知る20代というスタートラインは、同時に少しずつお酒との付き合い方も変わっていく時間なのかもしれませんね。その時に、バーという存在が寄り添えたら、我々もBAR TIMES冥利に尽きますといいますか、純粋に嬉しいものです。


最初の一杯、ソフトにいくか、ハードにいくか?


さて、最後の質問。あなたがはじめてバーで飲んだもの。
案の定出る出るジントニック。(なぜ案の定かは、第二回コラム「一杯目のジントニック、誰が決めたのか問題」参照)

足を踏み入れることさえ勇気のいることですから、一杯目のオーダーくらいはスムーズにこなしたいところ。初めての利用でそのお店の個性を見ようなんて方はいらっしゃらないはずですから、バー=ジントニックのイメージを持っていたのか、はたまたネットで「バー 一杯目」で検索をかけたのか、どちらにせよその瞬間の微妙な緊張感が伝わってくるような、当然のようでありつつ微笑ましい結果のように思われます。

それよりも、最初の最初っからマティーニを頼んだという方の多さにびっくりしました。たしかに、(カウンターの向こうもこちらも)バーでビシッときめたらかっこいい代表カクテルの一つです。いや、でも、一発目にしてはハードルが高すぎませんか(笑)。その威勢に感服です。

いずれにせよ、素直に「初めてなんですけど、」と目の前のバーテンダーさんに相談してみることが吉のように私は感じます。バーカウンターは、背筋を伸ばす場所でもありながら、時に心が丸裸になるような場所でもあります。
変に肩肘をはることなく、これからも皆さまが素敵なバーデビューを飾れますように!

 

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