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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

1900.09.29 Sat

連載企画「バーの未来をつくる人へ」第二回 BEE‘S KNEES (京都)

BAR TIMESが届ける、新しい採用ストーリー

日本のバー、そしてバーテンダーは、世界の舞台で高く評価されています。創造性あふれる発想、磨き抜かれた技術、そして心を動かすホスピタリティ。 一方で、日本のバー業界は深刻な「担い手不足」という現実に直面しています。私たちBAR TIMESも、バー文化を発信する立場として、この課題を強く感じています。

その背景には、バーで働くことの魅力や、バーテンダーという職業の素晴らしさ――仲間やゲストと共に紡がれる数々のドラマ――が十分に伝わっていないという現実があります。

だからこそ、私たちは取り組みを始めます。求人情報としてではなく、業界への入り口となるようなストーリーを。現場の声を通じて、未来のバーテンダーへ届けたいと考えています。

この連載を通して、バーで働くことの意義ややりがいを丁寧に伝えていきます。

有吉 徹さんから「バーの未来をつくる人へ」

この企画では毎回、採用担当者に 共通の7つの質問 を投げかけます。彼らが語るメッセージの中に、あなた自身の未来を見つけてください。今回は、連夜、海外からのお客で満ちるバー、京都「BEE‘S KNEES」マネージャー兼ヘッドバーテンダー・有吉 徹さんのメッセージをお届けします。

Q1. バーテンダーを目指したきっかけを教えてください。
20歳のとき、プロサッカー選手を目指していくつものセレクションを受けましたが、残念ながらプロにはなれませんでした。数日後、傷心のまま「自分にできること」を探すため、ヨーロッパ中をひとりで放浪する旅に出ました。その旅の途中で出会った海外のバーテンダーたちの姿や仕事ぶりがとてもカッコよく見え、帰国後すぐにバーテンダーの道を志しました。今年でバーテンダー歴24年になります。

Q2. バーテンダーとして、普段から大切にしていることは何ですか。
カクテルづくりに限らず、普段の生活のあらゆる場面から常に見聞を広げ、自分のバーテンダー人生にプラスとなることを探求するよう心掛けています。仕事においては、常に「誰かに見られている」という意識を持ち、誠心誠意お客様に寄り添い、心からご満足いただける接客を大切にしています。

Q3. BEE’S KNEESはどんなお店ですか。
BEE’S KNEESは、京都という日本の文化と歴史が色濃く残る街にありながら、アメリカの Speakeasy をコンセプトに掲げています。カクテルはクラシックカクテルをベースに、日本の素材や要素を巧みに融合させたモダンツイストで提供しています。世界中から(そのうち95%以上が海外ゲスト)多くのお客様にご来店いただいており、店内ではまるで海外のバーにいるような特別な雰囲気をお楽しみいただけます。

Q4. BEE’S KNEESで働く魅力、または BEE’S KNEES だからこそ得られる経験・学びは何でしょうか。
私たちは、オープン以来「Asia’s 50 Best Bars」というアワードに4年連続で選出されるという実績を誇ります。常に“世界”を意識し、これまで世界各地でPOP UP(ゲストシフトなど)を行ってきました。そのため、世界中のセレブリティをはじめ、ミシュランスターシェフ、バーテンダー、バーオーナーといった一流の方々が日々来店されます。ここでは、毎日が一流のバーテンダーとして試され、称賛される時間であり、同時に世界レベルのお客様から各国のバー文化や知識、経験を学ぶことができる特別な場所です。さらに、ここで働いていれば、もはや語学留学の必要もないほど、自然と国際的な環境に身を置くことができます。

Q5. バーテンダーという仕事の中で、大変だと感じること、苦労することはありますか。
私にとって「バーテンダー=人生」です。だからこそ、ネガティブな気持ちで仕事に向き合うことは一切ありません。BEE’S KNEESには、世界中から多くのお客様がいらっしゃいます。語学はもちろん、文化やカクテルの知識、味覚の好みなど、その背景は多岐にわたります。私たちは常にお客様との会話やコミュニケーションを大切にし、すべてのお客様にご満足いただけるよう、スタッフ全員で日々努めています。

Q6. BEE’S KNEES のチームや仲間について教えてください。
私たちBEE’S KNEESには、京都や関西圏出身のスタッフは一人もいません。全員が海外経験を持ち、30代を中心とした活気あるチームです。それぞれが自分の目標に向かって日々切磋琢磨しながら働いています。また、東京(Jeremiah Tokyo)と横浜(Newjack)には姉妹店があり、全店舗が互いに協力し合い、情報を共有しながらチームとして支え合っています。研修の一環として、他店舗のスタッフがBEE’S KNEESに訪れることもあります。

Q7. これから BEE’S KNEES の仲間になる人へ、メッセージをお願いします。
もし、バーテンダーとして新たな環境で一歩を踏み出したい方、海外から帰国し、日本にいながら海外の雰囲気を感じ、語学を活かして働きたい方、そして、さらにスキルを磨き、将来的に海外へ挑戦したい方——。BEE’S KNEESは、あなたの「やりたい」を形にできる場所です。あなた自身が本気で望めば、きっとその夢はここで叶います。迷わず、一緒に働きましょう!

ファウンダー山本圭介さんからのメッセージ

BEE’S KNEESは、連日満席となるほど多くのお客様で賑わい、世界中からゲストが訪れるお店です。店内では英語が飛び交う毎日ですが、英語力がほとんどゼロからスタートしたスタッフも多く、パッションで乗り越えながら、最短で実践的な接客英語を身につけています。2020年に「Asia’s 50 Best Bars」にノミネートされて以降、世界で活躍するトップバーテンダーたちも毎週のように来店するようになり、グローバルなネットワークや友情を築きやすい環境です。ある程度バーテンダーとしてのスキルを身につければ、海外でのゲストシフトにも参加してもらっています。語学やバーテンダースキルのサポートはもちろん、今後大会で活躍したい方には、メーカーコンペ優勝者やファイナリストたちがしっかりとバックアップします。京都という街は住みやすく、家賃や物価といった生活コストも安定しており、働く環境としても最適です。京都出身のスタッフは一人もいません。新しい一歩を踏み出したい方、今の環境を変えてさらなる挑戦をしたい方——ぜひ、私たちと一緒に成長しましょう。

募集要項

職種:バーテンダー / ホールスタッフ / キッチン
雇用形態:アルバイト/ 正社員
勤務地態:京都
住所:〒604-0961 京都府京都市中京区紙屋町364 マツヤビル 1F
給与:アルバイト/ 時給 ¥1,400-¥1,700 能力に応じて
   正社員/ 月給30万円から(試用期間あり)
勤務時間:16:00-翌2:00(時間・曜日応相談)
Instagram:@bees.knees.kyoto

詳細は直接お問い合わせください。
電話番号 075-585-5595
E-mail:bees.knees.kyoto@gmail.com


BEE’S KNEESについて
アメリカ禁酒法時代のNYのスピークイージー(潜り酒場)をテーマとする。店名は、その時代に生まれたというクラシックカクテル「BEE’S KNEES」に由来。日本や京都のカルチャーを取り入れながらモダンツイストしたクラシックカクテルを楽しめる。2020年以降「Asia’s 50 Best Bars」のTOP50に4年連続でランクイン、2024年、2025年はTOP100に選出。

有吉 徹さんプロフィール
千葉県出身。幼少期から20歳までサッカーに打ち込み、15歳の時にはウルグアイへサッカー留学をする。海外への憧れから20歳にヨーロッパを放浪し、帰国後バーテンダーの道へ進む。2006年より10年に渡ってフレアバーテンダーとして海外で開催された130以上のカクテル世界大会に出場し、輝かしい成績を納める。2018年、拠点を京都へ移し「BEE’S KNEES」の開店から携わり、数年でアジアのトップバーへと成長させる。2020年より、Asia’s 50 BEST BARに4年連続選出。現在は店を指揮する傍ら、世界中のバーでゲストバーテンティングもこなす。

山本圭介さんプロフィール
Rad entertainment株式会社 代表取締役。Jeremiah、BEE’S KNEES、Newjackファウンダー。留学先のオーストラリアでDJとして活動していた際に、バーテンダーという職業に出会う。他とは違うスキルを身につけたいという思いから、地元・横浜で「Flair」と出会い、2008年から2014年までの間に12回の大会で優勝。2014年には、自身のバー「Newjack」を横浜駅にオープンする。その後、友人の紹介で後閑信吾氏と出会い、ゲストバーテンダーとして上海の「Speak Low」に招かれる。この経験をきっかけに「世界に通用するバーをつくる」という目標を掲げ、2018年に京都に「Bee’s Knees」をオープン。2020年には念願の「Asia’s 50 Best Bars」に初ノミネートされ、日本初となる“Highest New Entry”を受賞。以降、2020年から2025年まで6年連続でノミネートされている。現在は、バーケータリングやバーコンサルティングなど、多方面に活動を展開。次世代のバーテンダーたちの新しい働き方を創造し、未来のバー文化を切り拓いている。

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