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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2023.03.6 Mon

Woodford Reserve Signature Cocktails“働き者”を元気づける
ナッツオイルが効いた一杯

山元 涼子さん / BAR 山元

PR:ブラウンフォーマンジャパン

15人の女性バーテンダーに訊く、バーテンダーストーリーとシグネチャーカクテル

2022年 バータイムズは、20人のトップバーテンダーがつくるウッドフォードリザーブのオールドファッションドをご紹介する「Old Fashioned Original Cocktail」を実施。大きな反響をいただきました。第二弾となる2023年は、オールドファッションドに限定せず、それぞれの個性を活かしたシグネチャーカクテルをテーマとした企画「Woodford Reserve Signature Cocktails」を展開いたします。さらに、本企画では、ウッドフォードリザーブがブランドテーマに掲げる〈女性の活躍〉に関連して、15人の女性バーテンダーのストーリーに注目します。カクテルについてだけでなく、バーテンダーという仕事を選んだきっかけ、その魅力や難しさ、これからの目標など、バーテンダーとしてのストーリーもじっくりとお訊きします。


渋谷のアパレルショップ店員から
バーテンダーに


1990年代後半から流行し始めた「アムラー」や「ガングロ」と呼ばれるファッションに身を包む女子中高生が、その服やアクセサリーを求めて通っていたのが今も渋谷のランドマークとして知られる「SHIBUYA 109」だ。カリスマ店員が誕生するほどの絶大な人気があった場所に憧れ、「ココルル」というお店で山元さんは働いていた。茶髪のロングヘアに細い眉、ミニスカートに厚底ブーツ、膝まで長く伸びたルーズソックス。歌手・安室奈美恵が好きで、まさしくアムラーだった。

「同僚や友人とよくクラブへ遊びに行っていました。そこでバーテンダーがお酒をつくる姿を眺めていて、シンプルに格好いいなと。お客として来るよりカウンターの中に入ったほうが楽しめそうな気がして、求人情報誌でバーを探していたら“アナハイム”の文字を見つけたんです。新橋にある、オーセンティックバー。その頃は、いろいろなタイプのバーが存在することすら知りませんでした」

SHIBUYA 109に勤めていた時とは客層が全く異なり、ウイスキーなどのお酒も全くわからない。見るもの聞くもの、すべてが新鮮だった。リニューアルオープンのため2か月ほどお店を閉めていた期間に『バーテンダーズマニュアル』を読みながら学び、お店のカクテルレシピをひたすら覚えて練習する日々を過ごした。


さまざまな人生の節目を応援したい


数年後、店長になった山元さんは他店舗の立ち上げなどを経験しながら 17年間「アナハイム」に在籍した。それだけ長くいると、その向こうに座る人の節目に関わることがある。誕生日や結婚記念日、就職、異動、転職、結婚、出産、定年退職。カウンターで、誰にも話せないような悩みや思いを吐露するお客もいる。

「好きな人ができたという男性の話を伺って、“早く告白したほうがいいですよ”と背中を押したりしましたね。上手くいって付き合うことになると彼女を連れて来て、それから結婚、出産の報告もして頂きました。お子さんに私の名前の一文字「涼」を付けてくださったお客さまもいます。ずっとバーテンダーを続けていて良かったと思いますし、これからも生涯続けていくつもりです」

場所柄か近辺に勤務するお客が多く、話す内容も仕事に関することが大半だという。たとえ地方や海外に転勤しても、戻ってくればここで祝ったり、応援したり、共感したりしてくれる山元さんと再会できると楽しみにしている人もいるだろう。毎日汗を流す“働き者”を思って創作した山元さんのウッドフォードリザーブを使ったカクテルは、常連客に試飲してもらいながら完成した一杯だ。

山元 涼子さんにとって、ウッドフォードリザーブとは

「以前に比べて軽めの飲みやすいものやライ麦の比率が高く甘い味のものなど、さまざまな種類のバーボンが増えています。特に、若い世代の方たちが関心を持っているのではないでしょうか。中でもウッドフォードリザーブは少量生産の希少なバーボンで、香り、味わい、余韻の3大要素すべてにおいてバランスが良いです。お客さまがバーボンに求められることの多いバニラ香もしっかりと感じることができ、スムースかつ余韻が長いのでカクテルにとても使いやすいですね。世界中で愛されているアメリカンウイスキーを使ったカクテルは、日本ではまだ馴染みが薄く、例えばカクテルの王様といわれる「マティーニ」はバー初心者でもご注文されますが、カクテルの女王である「マンハッタン」はあまり頼まれません。もっと知って頂けるよう私たちが広めていかなければと思いますし、これからの動向が楽しみです」

山元 涼子さんのウッドフォードリザーブ シグネチャーカクテル

大好きな家系ラーメンからインスピレーションを得たと山元さんが話すように、最後に垂らした自家製ナッツオイルがふんわりと漂ってくる。オイルが蓋の役割もしていることから、口を付けた後も下からカクテルの香りが追いかけてきて2段階で楽しめるのもポイントだ。

「自家製ナッツオイルは、カシューナッツ、オールスパイス、コリアンダー、クローブ、シナモン、陳皮などのスパイスをフライパンで乾煎りして、太白胡麻油を加えたら瓶に詰めて3日間浸けます。カシューナッツを選んだのはアーモンドやピーナッツのように渋みが出ず、甘味と深みが出るからです。渋みはポートワインで付けているので、それ以上は必要ないかなと。それから身体の中心が温まるように生姜の搾り汁を加えています」

“Eager Beaver”とは、働き者のこと。お酒を楽しんでいる間も仕事の話を熱心にする勤勉な人たちに、少しでも活力を与えられたらと考えられた一杯。「麺固め、味薄め、脂多めの海苔トッピングが好きなんです」と笑う山元さんに元気をもらっているお客は少なくないはずだ。

Eager Beaver イーガー ビーバー
〈レシピ〉
・ウッドフォードリザーブ 60ml
・ポートワイン(ルビー) 15ml
・生姜の搾り汁 2tsp
・フレッシュレモンジュース 1tsp
・シュガーシロップ 1tsp
・自家製ナッツオイル 2tsp
〈つくり方〉
自家製ナッツオイル以外の材料をシェイクして、氷を入れたロックグラスに注ぐ。
自家製ナッツオイルを垂らす。



山元 涼子さんのカクテルメイキング動画


山元 涼子(やまもと・りょうこ)
SHIBUYA 109 のショップ店員として勤めていた時に訪れたクラブでバーテンダーの所作に憧れ、新橋のバー「Bar Anaheim」の扉を叩く。その仕事の奥深さに魅了されて本格的に修業を始め、2005年に同店の店長に就任。17年間の在籍中に神田の「Bar 羽月」など数店舗の立ち上げを経験し、2013年には「ブルガル カクテルチャレンジ」ファイナリストに選ばれる。2020年9月、独立して赤坂に「BAR 山元」をオープン。釣りと料理が趣味で、釣り上げたブラックバスなどを使い、スパイスから作ったカレーを提供している。


インタビュー・文 いしかわあさこ
東京都出身。ウイスキー専門誌の編集を経て、現在はバーライターとして活動している。世界のバーとカクテルトレンドを発信するWEBマガジン『DRINK PLANET』などに寄稿。編・著書に『The Art of Advanced Cocktail 最先端カクテルの技術』『Standard Cocktails With a Twist スタンダードカクテルの再構築』(旭屋出版)『重鎮バーテンダーが紡ぐスタンダードカクテル』『バーへいこう』『ジン カクテル』(スタジオタッククリエイティブ)がある。愛犬の名前は「カリラ」。


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