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2022.07.29 Fri

ブッシュミルズ ブランドアンバサダー就任記念インタビュー12年は完璧なシングルモルト
深みと複雑さ、余韻をサワーが後押し

辻 英和さん(Scotch & Branch/京都)

西日本で唯一のブッシュミルズ ブランドアンバサダーに選任された、京都「Scotch & Branch(スコッチ&ブランチ)」の辻 英和さんに、ブッシュミルズのシングルモルトをベースとしたカクテルを考案いただきました。ブッシュミルズの特徴を引き出すために、どのような手法を用いたのか、その詳細をお話しいただきました。
アイルランドを象徴する
スタウトビールを合わせたウイスキーサワー

辻 英和さんインタビュー ③


考案されたカクテルについて教えてください。

 当店の開業日が3月17日のセントパトリックデーなので、アイルランドをイメージしたカクテルをつくりたいと思い、昨年の1周年記念の際に開発しました。アイルランドを代表するブッシュミルズと同じく象徴的なスタウトビールを合わせました。ブッシュミルズは他のウイスキーと違い、非常にレモンと合わせやすいウイスキーだと思います。ベースの味がぼやけないようにできるだけシンプルなカクテルにしたくてウイスキーサワーをチョイスし、それでいてコクを感じやすいビター感のある味わいを目指しました。開発時はブラックブッシュをベースにしていましたが、今回新たに12年をベースにしてみました。

12年をセレクトした理由を教えてください。

 先ほども言いましたが、12年はパーフェクトなシングルモルトだということが一番の理由です。ブッシュミルズならではのトロピカル感はレモンなどの酸味と相性がいいんです。12年の深みと複雑さ、余韻がこのカクテルの風味を後押ししてくれます。

どのような味わいですか。

 まず、口を付けた瞬間に感じるシルキーなフォームはまるでドラフトのスタウトのようです。ブッシュミルズ12年の持つフルーツやナッツのニュアンスが、スタウトのトースティーさと絡み合い、複雑な味わいを醸し出します。苦味の強いフェルネットブランカを加えることで、甘すぎなく深みのあるウイスキーサワーに仕上がっていると思います。10%台後半のミディアムなアルコール度数なので、やさしい口当たりでブッシュミルズとスタウトの相性を楽しめますよ。



Patrick’s Sour(パトリック サワー)
レシピ
・ブッシュミルズ シングルモルト12年 45ml
・自家製濃縮スタウトシロップ(※) 20ml
・フェルネットブランカ 5dash
・レモンジュース 15ml
・卵白 15ml

(濃縮スタウトシロップ)
一晩冷凍したスタウトをゆっくり解凍しながら、溶け出した前半の半分量だけ取り出し、そこに同量のグラニュー糖を加える。

つくり方
シェーカーに全ての材料を注ぎ、氷を入れて長めにシェーク。グラスに注ぐ。


パトリックサワーのカクテルメイキング動画をご覧いただけます。


パトリック サワーの他、辻さんが特におすすめするブッシュミルズ シングルモルト 12年をベースにしたハイボール。

ブッシュミルズ ブランドアンバサダー プロフィール


辻 英和(つじ ひでかず)
大学時代にアルバイトでバーの世界へ。卒業後、京都の「祇園FINLANDIA BAR」で修行。その後「ANNIE HALL BAR」で店長を勤める。2020年3月に独立し、スコッチウイスキーとカクテルをメインにした「Scotch & Branch」を開業。シングルモルトへの造詣が深く、ウイスキープロフェッショナルの資格を持つ。

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