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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2022.03.18 Fri

グレンモーレンジィでつくる2つのホットカクテル
定番の「オリジナル」は、華やかな
ハーブティーで香りを立たせる。

グレンモーレンジィ オリジナル × The Okura Tokyo スターライト 中野賢二

 1843年に、スコットランド北部のハイランド地方で生まれたグレンモーレンジィ。伝統的な製法を継承しながら、常に革新的に造られるシングルモルト・スコッチウイスキーだ。スコットランドで最も背の高いポットスチルを用いており、フルーティーでフローラルな風味が特徴。“樽熟成のパイオニア”として最高の樽にこだわり続けている。
花冷えの日が続くいま、3人のバーテンダーに、異なるグレンモーレンジィを使ったホットカクテル2種を提案してもらう。
「The Okura Tokyo」(旧:ホテルオークラ東京)のバーラウンジ「スターライト」シニアバーテンダー・中野賢二さんによる、「グレンモーレンジィ オリジナル」、冬の限定商品「グレンモーレンジィ ウィンター」を使ったホットカクテルを紹介しよう。


ボトルキープにおいても根強いファンが付く、気品のあるウイスキー

「The Okura Tokyo」最上階に位置し、圧倒的な眺めを誇るルーフトップバー バーラウンジ「スターライト」。カクテルのレシピ全般を担当しているシニアバーテンダー、中野賢二さんは、グレンモーレンジィの魅力をこう語る。

「個性的なウイスキーを数多く扱う当バーのなかでも、非常に華やかでフルーティー。長い歴史があり、気品と伝統が調和した優雅な味わいです。『オリジナル』『18年』ともにボトルキープでも人気で、次にボトルを入れるときもグレンモーレンジィを選ぶ、モーレンジィひと筋の根強いファンの方が多いですね。それだけ、ほかのウイスキーにはない魅力があるのだと思います」

白い花を思わせる「オリジナル」は、華やかなハーブティーのホットカクテルに

「『グレンモーレンジィ オリジナル』からは、ジャスミンやオレンジの花のような、白い花をイメージします」と語る、中野さん。カクテルにおいては、そのイメージとつながるエルダーフラワーのリキュールを合わせ、華やかな香りのハーブティーでさらに香りを立たせることを提案する。

「ハーブティーは、ハイビスカスの花びらや野イチゴの実、オレンジ、リンゴ、金盞花の花びらを配合したもので、ピーチや洋梨、イチゴを思わせる華やかさがあります。味の整合性、バランスが見合うためこちらを選びました」

おもしろいのは、バニラアイスを添えること。ホットカクテルを飲み、次にバニラアイスを口に含んで飲み進めることで味の変化を愉しめる。

「『オリジナル』はフルーティーさのなかにもバニラのニュアンスが感じられ、アフターにはナッツやシナモンの要素もあるため、バニラアイスと合わせるのがよいかと思いました」

よりラフに飲むなら、ソーダやトニックで満たし、オレンジのマーマレードや柚子のコンフィチュールを添えるのがお薦め。夏なら、グァバやパッションフルーツといった南国のジュースとも馴染みやすいという。

中野賢二さんの「グレンモーレンジィ オリジナル」ホットカクテル「ミッドウィンター オーチャード ~冬の果樹園~」

[材料]
・グレンモーレンジィ オリジナル:30ml
・サンジェルマン エルダーフラワー リキュール:10ml
・ハーブティー「ベッジュマン&バートン オード フリュイ ヴェルジュ/果物の天国」:適量(ティーカップを満たす程度)
・バニラアイス:1ディッシュ
・ドライオレンジ:1枚

[つくり方]
1.ティーカップに、グレンモーレンジィ オリジナル、サンジェルマン エルダーフラワー リキュールを入れ、ハーブティーを注ぐ。
2.皿にバニラアイスを乗せ、ドライオレンジを飾る。


 

中野賢二(なかの けんじ)
1979年生まれ。美術大学卒業後、2003年「ホテルオークラ東京」入社。メインバー「オーキッドバー」、ワインダイニング&シガーバー「バロン オークラ」を経て、スコティッシュバー「バー ハイランダー」シニアバーテンダーに。2019年9月より、「The Okura Tokyo」のバーラウンジ「スターライト」シニアバーテンダー就任。日本ホテルバーメンズ協会主催「第32回 H.B.A.CLASSIC 創作カクテルコンペティション チャンピオンシップ」にて、総合優勝グランプリ 国土交通省 観光庁長官賞受賞。ほか優勝、受賞歴多数。

バーラウンジ スターライト
「The Okura Tokyo」(旧:ホテルオークラ東京)最上階にあり、開放的な空間からは都心を一望できる。ことに、夕暮れから日が落ちるまでの空のグラデーションはため息の出るような美しさ。ウイスキーやカクテル、ワインのみならず、多彩なティー&デザートや軽くつまめるアラカルト、本格的な肉料理までを提供。
東京都港区虎ノ門2-10-4  The Okura Tokyo オークラ プレステージタワー41階
Tel: 03-3505-6075


インタビュー・文 沼由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。



   

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