1500.11.20 Tue

BenFiddich Manhattan
（ベンフィディックマンハッタン）

BAR TIMES 編集部

銘酒図鑑
その一杯に、まだ知らない物語がある。

誰もが知る有名ブランドから、知る人ぞ知るクラフト銘柄まで。BAR TIMESでは、ジャンルや知名度にとらわれず、知っておきたい“銘酒”の魅力を、一つひとつご紹介していきます。選び抜かれた一杯の背景にある“人・技・物語”に触れることで、お酒の楽しみはもっと深く、もっと自由になります。気になる1本に出会ったら、ぜひその味わいを確かめてみてください。

今回は、BAR TIMESがプロデュースした「ボトルドカクテル」シリーズの中で、最初にリリースした「ベンフィディックマンハッタン」をご紹介。クラシックでありながらバーテンダーの個性が光るレシピにもご注目ください。

バーの“あの一杯”を、自宅で味わう。「Bar BenFiddich」鹿山博康氏監修のオリジナルカクテル

BAR TIMES ボトルドカクテルは、国内外から注目を集めるトップバーテンダーのクリエイティビティ溢れるカクテルをボトルに詰めた、BAR TIMESオリジナルのシリーズです。そのバーでしか飲めない特別なレシピを、自宅でゆっくりと再現できる——そんな贅沢を叶えるために生まれました。

同シリーズで最初にリリースされたのが、この「BenFiddich Manhattan　（ベンフィディックマンハッタン）」。監修は、世界中のバーテンダーから注目を集める「Bar Benfiddich（ベンフィディック）」の鹿山博康氏。このシリーズのためだけに鹿山氏が一からレシピ開発をした完全オリジナルのマンハッタンスタイルカクテルは、ファン垂涎の一本です。

薬草酒で再構築されたマンハッタン

一般的なマンハッタンには副材料にスイートベルモットが使われますが、ベルモット自体がワインをベースとした薬草酒であることから、別の薬草酒に置き換えるという発想は鹿山氏であればごく自然なものと言えます。

本商品では、薬草酒に造詣の深い鹿山氏らしさを活かし、ベルモットの代わりにビター感の強い薬草酒を使用しています。さらに、果実味のあるカシスリキュールを加えることで、ハーバルな苦味に甘みとフルーティーさが重なり、奥行きのある味わいに仕上げています。

店舗でも定番として提供されている“薬草酒のマンハッタン”をベースにしながら、今回は「BAR TIMES ボトルカクテル」のために構成を一から見直した、完全オリジナルのレシピとなっています。

鹿山博康2013年7月、「Bar BenFiddich」を開業。アブサンやジンなど薬草酒の揃えが厚く、外秩父の麓・ときがわ町にある自身の畑で採取したボタニカルをカクテルに多用する。最も影響力のある国際的バー業界人100名「Bar World 100 2021」( Drinks International）に選出。世界からもっとも注目を集める日本人バーテンダーの代表的な存在。

10種以上の試作から導かれた黄金比

新たにカクテルを設計する際には、材料の分量をミリ単位で調整しながら、複数のバリエーションを試作するのが常という鹿山氏。今回の「ベンフィディックマンハッタン」でも、ビターズやフルーツジュース、リキュールなどを組み合わせ、タイプの異なる10種類以上のレシピを検討しました。

最終的にこのレシピに決定した理由は、味わいの全体バランスがもっとも優れていたからとのこと。ストレートやオン・ザ・ロックでも美味しく楽しめるだけでなく、ソーダで割ったときに、少量加えたカシスリキュールの甘みが心地よく広がり、奥行きのある飲み口になります。カシスのフルーティーなニュアンスがしっかりと活きていることも、本レシピの特徴のひとつです。

複層的に広がる、ハーバル＆フルーティー

「ベンフィディックマンハッタン」は、スタイルとしてはクラシックなマンハッタンに分類されますが、レシピには特徴的なツイストが加えられています。

ベルモットの代わりに、特にビター感の強い薬草酒を使用しているため、奥行きのある苦味が感じられるのが最大の特徴です。さらに、果実味豊かなカシスリキュールを加えることで、甘みとフルーティーさがバランスよく重なり、複雑かつ立体的な味わいに仕上がっています。

ベースにはウイスキーを据え、その存在感が全体をしっかりと支えています。ストレートでも完成された一杯ですが、ソーダで割ることで薬草酒の苦味がより鮮明に現れ、日本ではあまりなじみのない「苦味の旨み」や「苦味の余韻」を味わうことができます。

ウイスキーを軸に、苦味と果実味が織りなす、奥深いカクテル体験が楽しめます。

飲み方・ペアリング提案

・グラスを冷やし、ストレートで注ぐことで最もバランスの良い味わいに
・ハイボールにすることで、薬草由来の苦味が際立ち、食中酒としても秀逸
・相性の良いフード：ドライフルーツ、ダークチョコレート、レーズンバターなど

商品DATA

■商品名：ベンフィディックマンハッタン
■ジャンル：リキュール
■材料：バーボンウイスキー、薬草酒、カシスリキュール
■アルコール度数：41%
■内容量：500ml
■原産国：日本
■価格：￥7,260（税込）

【公式サイト】https://www.bar-times.com/contents/81522/
【購入サイト】https://bar-times-store.com/collections/liquor/products/benfiddich-manhattan

ラインナップ

ORI-GiN A(B)Viation（オリジンアビエーション）
ドリンククリエイター野村空人さんと、沖縄の老舗蔵元「瑞穂酒造」の若き匠、仲里彬さんがタッグを組んでつくり出した「ORI-GiN A（B）Viation（オリジンアビエーション）」は、南国の風を思わせるトロピカルカクテルです。ひと口、ふた口、飲むほどに、心は自由に彼の地をかけめぐります。