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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2023.12.12 Tue

ウイスキー界のふたりのレジェンドが挑んだ
新たな伝説「LEGENT」日本上陸スペシャルインタビュー
バーボンのイメージをくつがえす気品があふれる。繊細かつリッチな味わいと多層的な余韻が広がる。

井口法之さん(Bar GASLIGHT本店/東京・銀座)

[PR]サントリー株式会社

サントリー株式会社より、2023年12月5日(火)に数量限定で新発売するウイスキー「LEGENT(リージェント)」。ビーム社のバーボンの原酒を、サントリーのチーフブレンダー・福輿伸二氏がブレンドを担当。ふたりのレジェンドが新たな領域に挑戦して誕生したバーボンである。
米国では2019年から販売が開始されているが、今回、いよいよ日本に初上陸を果たす。その味わいはいかに? BAR TIMESでは、「LEGENT」新発売記念企画として、3人のウイスキープロフェッショナルに「LEGENT」を体験してもらい、その魅力とカクテルの可能性を語ってもらう。


アメリカンウイスキー「LEGENT(リージェント)」


ふたりのレジェンドの挑戦
ジムビーム蒸溜所の7代目マスターディスティラー フレッド・ノウ氏と、サントリーの5代目チーフブレンダー福與伸二氏。ふたりのレジェンドによりケンタッキーの伝統と日本のブレンド技術が融合。

常識を超えた新しい製法
ビーム家に伝わるストレートバーボンに、ワイン樽とシェリー樽でそれぞれ後熟させた原酒をブレンド。バーボンらしい力強さにワイン樽由来の芳醇な香りと甘み、シェリー樽由来のスパイスのような香味が加わり、これまでにない複雑味を実現しています。

「LEGENT」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/whisky/legent/


●容量 750ml ●アルコール度数 47%
●希望小売価格(税別) 6,600円

上品で繊細でエレガント。バーボンでありながら、ブランデーやモルトのような要素もあわせ持つ。


世界でもっともバーが多い街といわれる銀座。レベルもトップクラスのバーが、綺羅星のごとく街のあちこちに瞬いている。「Bar GALIGHT 本店」もその一つ。カクテルコンペティションで日本一のバーテンダーの称号を手にし、世界の舞台でも優秀な成績を収めたオーナーバーテンダー、井口法之さんが率いる一流のバーである。

重厚感のあるバーのカウンターで、井口さんはグラスに注いだ「LEGENT」を香り、そして口に含み、こうコメントする。

「樽の香りとほんのりとしたバニラ香、スパイシーな香りも感じます。ホワイトオーク樽、ワイン樽、シェリー樽という3種類の樽の原酒をブレンドしているだけあり、シェリーやワインのニュアンスも感じられます。味わいは、初めはレーズンのようなドライフルーツの風味のようで、繊細かつリッチ。スワリングするだけでもいろんな表情が出て、印象が変わりますね。余韻に多層的な味わいが次々に広がって長く続くウェーブ感があって、まさに1+1が3になるブレンドの深さを感じます」

バーボンが好きで嗜む機会も多いという井口さん。普段よく飲むものや、バーで使うバーボンとの違いをどう感じたのだろうか。

「いい意味でバーボンらしくない雰囲気があります。気品を感じるのです。一般的なバーボンのイメージが荒々しくガツッとくる男っぽい飲みごたえがあるのに対して、上品で繊細でエレガント。ブランデー的な要素を感じます。モルトがお好きな方にもおすすめできますね。バックバーに置く位置を、ブランデー寄りかモルト寄りかで迷ってしまいそうです」

ほんの数滴の加水でバニラ香が経ち、甘さが広がる。冷やしながら加水できる”濃いめの水割り”で、多彩な表情を愉しむ。


ストレート以外なら、どんな風に「LEGENT」を愉しむのがよいか。井口さんにさまざまな飲み方を試してもらった。

「LEGENTは繊細であるがゆえに、加水の量と冷やし方で表情が大きく変わります。飲む方の嗜好によるので一概にこれがいいとは言えませんが、味わいを開かせたいのか、あるいは封じ込めたいのかでアプローチも変わってきます。ほんの数滴でも加水をするとバニラの香りが引き立ち、甘さが格段に増します。さらに香りがどんどん広がって、余韻が長く続きますね」

ストレートに加水、水割り、オンザロック、ハイボール。さらに、水割りに「LEGENT」をフロートしたもの、同じ水割りでもウイスキーの割合やステアの仕方を変えたものなどを試作、テイスティングした結果、井口さんが気に入ったのは、オンザロックに少量の水を加える”濃いめの水割り”だった。

「オンザロックに、水をクォータードロップ(ウイスキーの約1/4)加えます。だんだん氷が解けて加水が進みながら温度も上がることで、一杯のなかでLEGENTの多彩な表情を次々愉しむことができます」

マンハッタンには「LEGENT」をしっかり60ml。飲み終わるまでを計算してステアで開かせすぎず、高貴な一杯に。


LEGENTを開かせるのか封じ込めるのか。あるいは甘さを引き立てるのか、渋みや旨味を引き立てるのか――加水と冷やし方次第でいろんな表情を出せるウイスキーなだけに、「カクテルをつくる際はポイントを狙ってアプローチすることが大事」と井口さんは言う。

「今回、LEGENTでマンハッタンを何杯も試作してみて、ショートステアでもロングステアでもなく、その中間ぐらいの“開きかけ”をイメージしたステアに落ち着きました。ふわっと香りが立つくらいの回数です。本来のスタンダードなレシピならウイスキー45mlのところ、LEGENTを60mlに。LEGENT自体がステアで甘味が引き立つので、ヴェルモットとのバランスを考えての分量です。すごく気品があるマンハッタンに仕上がりました。ひと口目だけでなく、一杯を飲み切るまでおいしく味わえることも計算しています」

『LEGENT Manhattan』by Noriyuki Iguchi
〈材料〉
・リージェント(60ml)
・マンチーノ・ヴェルモット ロッソ(10ml)
・カルパノ アンティカ フォーミュラ(5ml)
・ビターズ(2dash)
・オレンジピール
・マラスキーノチェリー(ガーニッシュ)
・グリオッティン(ガーニッシュ)
〈つくり方〉
1)グラスにリージェント、マンチーノ・ヴェルモット ロッソ、カルパノ アンティカ フォーミュラを入れ、軽くスワリングする。
2)ミキシンググラスに氷を入れ、1を加えてステアし、カクテルグラスに注ぐ。
3)オレンジピールを振りかけ、チェリーを飾る。



井口法之(いぐち・のりゆき)


1974年生まれ、埼玉県出身。都内ホテルのフランス料理 調理部門で2年勤務し、バーテンダーの道を目指すために退職。22歳から銀座でバーテンダーの修業を始める。24歳で「Bar GASLIGHT」入店。33歳で3店(霞ヶ関本店、銀座店、四谷店)を統括。2007年、日本バーテンダー協会主催「全国バーテンダー技能競技大会」総合優勝、2008年「第34回 ワールド・カクテル・コンペティション プエルトリコ大会」入賞。ほか、受賞歴多数。現在は、「Bar GASLIGHT」本店、霞が関店、銀座店、EVE、四ツ谷店のオーナーバーテンダーであり、日々カウンターに立ち、後進の育成に努める。


Bar GASLIGHT本店


東京都中央区銀座8-6-19 銀座渡辺ビル3F
Tel: 03-6264-5262
本店として2022年1月開店。重厚感ある店内は、オーナーバーテンダー・井口さんが中世ヨーロッパの古城をイメージしてデザインしたもの。スタンダードカクテルを中心に、井口さんの優勝カクテル「ラストダンス」や「マジェスティ」などを味わえる。個室もあり。


インタビュー・文 沼由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。

 

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