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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2023.12.5 Tue

ウイスキー界のふたりのレジェンドが挑んだ
新たな伝説「LEGENT」日本上陸スペシャルインタビュー
「LEGENT」は洗練された味わいと複雑味。ほかのバーボンと違う厚み、余韻の広がりがある。

木戸孝治さん(BAR Kingdom/京都・河原町)

[PR]サントリー株式会社

サントリー株式会社より、2023年12月5日(火)に数量限定で新発売するウイスキー「LEGENT(リージェント)」。ビーム社のバーボンの原酒を、サントリーのチーフブレンダー・福輿伸二氏がブレンドを担当。ふたりのレジェンドが新たな領域に挑戦して誕生したバーボンである。
米国では2019年から販売が開始されているが、今回、いよいよ日本に初上陸を果たす。その味わいはいかに? BAR TIMESでは、「LEGENT」新発売記念企画として、3人のウイスキープロフェッショナルに「LEGENT」を体験してもらい、その魅力とカクテルの可能性を語ってもらう。


アメリカンウイスキー「LEGENT(リージェント)」


ふたりのレジェンドの挑戦
ジムビーム蒸溜所の7代目マスターディスティラー フレッド・ノウ氏と、サントリーの5代目チーフブレンダー福與伸二氏。ふたりのレジェンドによりケンタッキーの伝統と日本のブレンド技術が融合。

常識を超えた新しい製法
ビーム家に伝わるストレートバーボンに、ワイン樽とシェリー樽でそれぞれ後熟させた原酒をブレンド。バーボンらしい力強さにワイン樽由来の芳醇な香りと甘み、シェリー樽由来のスパイスのような香味が加わり、これまでにない複雑味を実現しています。

「LEGENT」ホームページ
https://www.suntory.co.jp/whisky/legent/


●容量 750ml ●アルコール度数 47%
●希望小売価格(税別) 6,600円

期待感が高まる赤褐色の琥珀色。気品漂う味わいと圧倒的な厚み。これほど複雑で余韻が広がるバーボンは初めてです。


京都の古い家々が連なる通りに、2020年に誕生した「BAR Kingdom」。築100年以上の伝統的な京町屋の扉から一歩入ると、世界観ががらりと変わる。
敷石を伝った先にカウンターが伸び、広い窓からは坪庭が見える。今まさに京都のバーに来ていることを感じさせてくれる。

カウンターに立つオーナー・バーテンダーの木戸孝治さんに、さっそく「LEGENT」をテイスティングしてもらう。
グラスに注いだ瞬間、木戸さんから「期待感の高まる色味ですね」という言葉が漏れた。赤褐色の琥珀色、そしてグラスを伝う液体のとろみからもいい熟成感が期待できるという。

「バーボンらしいバニラ香の後に、メープルシロップのような甘い香りが感じられます。続いてラズベリーのような果実香、紅茶のような上品さ、そして、原料はとうもろこしが中心のはずなのにスコッチやジャパニーズのようなかすかなモルティさも感じられます」

グラスに口をつけて、しばし味わう。その印象をこう語る。

「アーモンドやダークチョコのような香ばしさとウッディなフレーバーが豊かに広がります。余韻は、ラズベリーやオレンジのようにフルーティーで、バニラのような甘味、そしてシナモンのようなスパイシーさも感じます。温かみのある味わいで、洗練されていますね。紅茶のようなニュアンスにも品を感じます。特筆すべきは、この厚みのある複雑味と余韻。ほかのバーボンとまったく違います」

ホワイトオーク樽、ワイン樽、シェリー樽で熟成。骨格がしっかりしているから、オンザロックできれいなまま味が広がる。


続いて、加水、オンザロック、ハイボールを試してみる。それぞれの飲み方で見えてきたのは、「LEGENT」自体の完成度の高さだ。

「加水する場合は、ほんの1ドロップを。凝縮感のある液体が、味が崩れないまま広がりLEGENTのポテンシャルの高さを感じさせます。ここまできれいに伸びるバーボンは珍しいですね。ハイボールにすると、柔らかいフルーティーさを感じます。オレンジピールやシナモンを合わせたり、あるいは、ほかのバーボンではやりませんが、これならホットウイスキーにしてシナモンやクローブなどを加えてスパイス感を伸ばしてもおいしそうです」

なかでも、木戸さんが気に入った飲み方はオンザロックだ。

「まるでバニラアイスを食べているような印象です。冷やしても味が締まりすぎず、マンゴーのような深い甘味が広がります。豊かなバニラのニュアンスから、レーズンやラズベリーのようなフルーティーさ、紅茶のようなニュアンス、そしてトロピカルフルーツのフレーバー……と、どんどん表情が変わっていきます。ホワイトオーク樽、ワイン樽、シェリー樽で寝かせた3つの原酒がそれぞれしっかり造られていることと、ブレンドの技術の高さを感じさせます。約7年の熟成で、ここまでまろやかで、骨格がしっかりしているものはなかったのではないでしょうか」

「LEGENT」が持つボリューム感と複雑味が、極上のカクテルに昇華する



「ここまで味わってきて、LEGENTが持つボリューム感と奥行き、飲みごたえ、そして余韻のすばらしさは、カクテルにしても効果的なウイスキーであることを感じさせます。甘味とフルーティーさ、そしてスパイス感は、オレンジやベリー類、シナモンといったほかの素材と合わせて相乗する可能性が高いですね。それはいわば、ベースにするLEGENT自体が完成されたウイスキーだからカクテル映えもする、と言えます」

『LEGENT OLD FASHIONED』by Koji Kido
〈材料〉
・リージェント(45ml)
・ジンジャーエール(5ml)
・アンゴスチュラビターズ(15dash個)
・角砂糖(1cm角)(1個)
・オレンジスライス(ガーニッシュ)
・ライムスライス(ガーニッシュ)
・マラスキーノチェリー(ガーニッシュ)
・グリオッティン(ガーニッシュ)
〈つくり方〉
1)グラスに角砂糖を入れ、ビターズを振る。
2)ジンジャーエールを注ぎ、バースプーンでかき混ぜて溶かしやすくしておく。
3)リージェントを注ぎ、氷を入れてステアする。
4)オレンジ、ライム、チェリーを飾る。



木戸孝治(きど・こうじ)


1979年生まれ、滋賀県出身。大学卒業後、「職人になること」を目指して上京。東京・渋谷「日本バーテンダースクール」に通い、卒業後、東京・銀座と門前仲町「Bar OPA」にて計12年間の修業を積む。日本バーテンダー協会主催の2008年「全国ジュニアバーテンダー・カクテルコンペティション」優勝、2010年「第5回モナン・カクテルコンペティション」準優勝。ほか受賞歴多数。京都「スタア・バー」の店長を経て、2020年、自身のバー「BAR Kingdom」を開店。


BAR Kingdom


京都府京都市下京区筋屋町151 Tel:075-361-7870
築100年以上の京町家を改装。店名は「王国」の意で、お客様を王に見立て、バーテンダーが騎士としてもてなすことをイメージし、坪庭のある和的な造りと中世ヨーロッパ的な装飾を融合させた空間に。季節のフレッシュフルーツカクテルをはじめ、定番のカクテルも人気。


インタビュー・文 沼由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『読本 本格焼酎。』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある

 

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