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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2023.11.1 Wed

「アイリッシュコーヒーの日」記念企画
ブッシュミルズでつくるアイリッシュコーヒーの魅力
「シングルモルト10年」の甘く深い香りと濃厚なコーヒーを合わせる。

大場健志さん(bar cacoi/銀座)

PR:アサヒビール株式会社

1940年代、アイルランドで誕生したアイリッシュコーヒー。アイリッシュウイスキーとコーヒー、そしてクリームを合わせる伝統的なホットカクテルです。
来たる「アイリッシュコーヒーの日」(1月25日)に向けて、400年以上の歴史を持つ「ブッシュミルズ」は、全国のバーへ「アイリッシュコーヒーフェア」を提案いたします。
BAR TIMESでは、コーヒーカクテルのスペシャリスト3人に世界最古のウイスキー認可蒸溜所「ブッシュミルズ」を使ったアイリッシュコーヒーのアプローチと魅力をご紹介。
「bar cacoi」大場健志さんが提案するのは、シェリー樽とバーボン樽で最低10年以上熟成した「シングルモルト10年」と、直火式エスプレッソメーカーで淹れる濃厚なコーヒーによる1杯。 真冬の特別な1日は、アイリッシュコーヒーで乾杯しよう!

1杯ごとに豆を挽いてつくるアイリッシュコーヒーに、日本独特の美意識が宿る

「bar cacoi」のアイリッシュコーヒーは、待っている間も愉しい。大場さんは、注文が入ったら即座にコーヒー豆を挽き、直火式エスプレッソメーカーにセット。ブッシュミルズ「シングルモルト10年」の水割りで抽出し、透明ポットにポコポコとコーヒーが湧き出る様子を眺められる。茶を点てるように1杯ずつ丁寧につくる所作は、日本人客のみならず海外からのゲストの感動を呼ぶ。

「アイリッシュコーヒーで有名なサンフランシスコ『ブエナビスタ・カフェ』に通うお客様が来店されたときのこと。『これほど丁寧に淹れて、こんなにおいしいアイリッシュコーヒーは初めて!』と感動してくださいました。日本ではバーもコーヒー専門店も、アイリッシュコーヒーはコーヒーを淹れるところから始まるお店がほとんどです。日本独特の美意識や喫茶店文化が表れるのも、アイリッシュコーヒーのおもしろさだと思います」

冷えきった体を温めるカクテルは、黒と白のコントラストが美しい1杯でありたい

 

1940年代、アイルランドの水上飛行場で考案されたというアイリッシュコーヒー。当時のプロペラ機は機密性が高くなく、体が冷え切って疲れた乗客に温まってもらおうという気づかいから生まれたと伝わる。

「カクテル誕生の背景を踏まえると、やはり寒い冬に屋外で飲んでもおいしく感じられるものがいいなと思っています。深くほろ苦いコーヒーに甘いクリーム。そこに重なるアイリッシュウイスキー。クリームはきっちり浮かぶようにしっかり泡立て、コーヒーの黒とクリームの白のコントラストの美しさだけではなく、ひと口目は冷たいクリーム、次に温かいコーヒーという温度や味のコントラストも愉しめるものが理想です。クリームが“蓋”となって最後までそのおいしさが続くものがいいですね。冷えた体を温める最初の1杯でもいいですし、これで温まって帰ろうという〆の1杯に召し上がってもいいかと思います」

「シングルモルト10年」のフルーツ・スパイス・バニラのニュアンスがコーヒーと重なりあう

アイリッシュコーヒーをつくる際は、ブッシュミルズ「シングルモルト10年」を使うことが多いという大場さん。その理由は、コーヒーとの圧倒的な相性のよさだと語る。

「『シングルモルト10年』はシェリー樽とバーボン樽のバランスがよく、フルーツのフレーバーが豊かで樽感が強すぎません。3回蒸溜によるまろやかさで、コーヒーと合わせてもカフェインやタンニンを感じさせすぎずに一体感が生まれます。それに、10年熟成させたシングルモルトをコンスタントに出しているアイリッシュウイスキーは他にありません。それができるのも歴史ある蒸溜所ならではでしょう」

ともすると、ホットカクテルに感じられる過度なアルコール感や、コーヒーの苦味が際立つことがなく、ほのかなスパイス感やバニラのようなニュアンスが重なり、風味が広がっていく。

「シングルモルト10年」ノンピートの大麦麦芽のみを使用したシングルモルトウイスキー。伝統の3回蒸溜を経て、シェリー樽とバーボン樽で最低10年以上熟成。青りんご、ハチミツ、大麦などの甘い香りとフレッシュさが特徴。豊かなフレーバーがコーヒーにいっそう豊かなアロマを与える。

「シングルモルト10年」でつくる まろやかなアイリッシュコーヒー

〈レシピ〉
・ブッシュミルズ「シングルモルト10年」30ml
・ブレンドコーヒー豆(中深煎り)12g
・水 90ml
・ベリーダークメープルシロップ 20ml
・生クリーム(乳脂肪分45%)30~40ml
・自家製コーヒースパイス *1

*1コーヒー豆、カルダモン、クローブ、メース、スターアニス、自家製陳皮、燻製唐辛子などをグラインダーで挽き、混ぜ合わせる。


〈つくり方〉
①ミキシングティンにブッシュミルズ「シングルモルト10年」と水を入れて軽くスワリングし、エスプレッソメーカーに注ぐ。コーヒー豆を挽き、エスプレッソメーカーにセットし、中弱火で直火にかける。
②グラスに湯(分量外)を注いで温めておく。生クリームを電動ホイッパーでしっかり泡立てる。
③グラスの湯を捨て、1のコーヒーを注ぎ、ベリーダークメープルシロップを入れてステアする。2の生クリームをフロートし、自家製コーヒースパイスを振りかける。

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レシピのポイント
「直火式エスプレッソメーカーを使うのは、しっかり濃いコーヒーが淹れられることと、ブレのない抽出ができるためです。『おいしいコーヒーをお出しする』ではなく『バランスのよいアイリッシュコーヒーをつくる』という発想で考えました。ブッシュミルズの水割りで抽出することで、コーヒーの香りもより引き出せます。メープルシロップで甘味をつけるのはウイスキーの風味とよくなじむため。グラスに口を近づけたとき、最初に感じるのはクリームの乳製品の香りではなく、ウイスキーかコーヒーを連想させる香りでありたく、トップに自家製コーヒースパイスを振りかけます」

大場 健志(おおば たけし) プロフィール

1976年生まれ。銀座「bar cacoi」オーナーバーテンダー。大学卒業後、会社員となるもバーテンダーになるべく退職。都内のバーで経験を積み、2006年独立。店名は茶室を意味する。
“クラフトとヴィンテージ”をテーマに、扱うお酒や器、フルーツを選び、素材のよさが伝わるカクテルを提供。
和酒や醸造酒、“一風変わったお酒”を揃え、お茶を使ったカクテルも得意とする。
2019年「トークン・ビターズ カクテルコンテスト」優勝。2022年5月よりブッシュミルズ ブランドアンバサダー就任。


[bar cacoi]

東京都中央区銀座3-14-8 銀座NKビルB1F
Tel: 03-6264-0590


インタビュー・文 沼 由美子
インタビュー・文 沼 由美子 ライター・編集者。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。

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