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2022.09.29 Thu

ホイッスルピッグでつくるClassic & Originalカクテル
プレミアムベルモットとハーブリキュールを合わせたマンハッタンのような『ブールバルディエ』

ホイッスルピッグ 10年 × 名古屋マリオットアソシアホテル メインバー エストマーレ 田口司

アメリカ最大の出品数を誇る「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2017」にて、最優秀ウイスキー(Best in Show)の称号を獲得したライ・ウイスキー「ホイッスルピッグ」。世界で最も多くの賞を獲得しているライ・ウイスキーである。
蒸留所の設立は2007年。ライ・ウイスキーの可能性にかけた伝説のマスター・ディスティラー(蒸留責任者)、デイヴ・ピッカレルが率いるチームによって生み出された。
そのホイッスルピッグ 10年を使い、名古屋マリオットアソシアホテルのメインバー「エストマーレ」のバーテンダー田口司さんに、クラシックカクテルとオリジナルカクテルの2種を考案してもらった。


「ホイッスルピッグ 10年 スモールバッチ・ライ」は、複雑で深味のあるブランドの原点

「ホイッスルピッグ」の蒸留所があるのは、アメリカ・バーモント州ショアハムの広大でのどかな農場の中。ライ・ウイスキーのよいところを大切に守り、無駄なものは排除し、ウイスキーのために革新を続けることが理念だ。その味わいのよさは、数々の賞を獲得してきたことからも伺い知れ、「ホイッスルピッグ 10年 スモールバッチ・ライ」については、権威ある全米のワイン専門誌「ワイン・エンシュージアスト」で96点という高得点を獲得するなど、ライ・ウイスキーの歴史を変えたともされる。


10年寝かせたふくよかさと、ライ麦約100%のスパイシー感。熟成と原料による素晴らしい相乗効果

ホテルのメインバーとしてこれまで様々なゲストに対し数多くのウイスキーを提供してきた田口さん。ホイッスルピッグを初めて口にした時はどのような感想を持ったのだろうか。

「オイリーで厚みのあるボディにカラメルやトロピカルフルーツなどの香りからくるほのかな甘さを感じました。フィニッシュはドライでスパイシーですが、心地よい余韻が長く続きます。他のライ・ウイスキーには見られない複雑な香りとふくよかさ、なめらかさがありますね。一般的に10年も熟成させるとドライさやスパイス感といったものは失われがちですが、原料にライ麦を100%近く使用しているからなのか、ドライやスパイシーさが残りつつも香りや甘さなどこれだけ複雑な味わいに仕上がっているのは素晴らしいと思います。以前、海外のお客様が、ホイッスルピッグをベースにしたカクテルを注文されました。『これはとてもいいウイスキーだ』と言って、マンハッタンをはじめとしたホイッスルピッグベースのカクテルを連日召し上がっていました。その時は本当にお気に入りなんだと思っていましたが、今改めて味わってみるとそのお客様の気持ちがわかります。いいウイスキーですね」

では、ホイッスルピッグはどのようなカクテルに向いているのだろうか。

「マンハッタンやオールドパルなどのベルモットやハーブリキュールと組み合わせたクラシックカクテルでしょうか。ホイッスルピッグの持つ厚いボディと複雑な香りは、プレミアムベルモットのようなハーブ感の強い材料を使用しても負けることなく、深い味わいのカクテルに仕上がります」

『ブールバルディエ』は“伊達男”の意。ウイスキー業界の先駆者デイブ・ピッカレル氏にふさわしいカクテル

今回、クラシックとオリジナルをテーマに、2つのカクテルを考案してもらった。
まずは、クラシックカクテルから。田口さんがチョイスしたのは『ブールバルディエ』。日本ではなかなか馴染みのないカクテルだ。

「Boulevardier(ブールバルディエ)は、約100年の歴史を持つクラシックカクテルで、日本語で“伊達男”を意味します。日本ではあまり認知度がありませんが、アメリカンウイスキーとスイートベルモット、カンパリを同量でつくるビルドタイプのカクテルです。今回おつくりしたものはどちらかといえばマンハッタンに寄せたレシピと作成手順ですね。そのままマンハッタンでも良かったのですが、ウイスキー業界の先駆者である故、デイブ・ピッカレル氏が造ったウイスキーには“カクテルの女王”より“伊達男”のような、よりほろ苦くスパイシーな味わいのブールバルディエの方がふさわしいと考えました。あらかじめ材料をスワリングで合わせることによって香りを引き出し、ミキシンググラスでのステアも冷やすことを目的とするよりは、スローステアによってゆっくりと加水することに重きを置いています。そのため、これ以上余計な水分が入らないよう本来のロックスタイルではなくストレートアップでおつくりしています」

炙ったスパイスと材料を一緒にシェーク。ホイッスルピッグにスモーキーさをプラス

2つ目のカクテルはオリジナル。シガーに合う味わいにするため、とてもユニークな手法をとっている。

「当店はシガーも提供しているので、そのままでも美味しく、また葉巻にもよく合い、さらに再現性の高いカクテルをつくれないかと考えました。それで、このウイスキーが持つフルーティーさと濃厚さをホイッスルピッグの故郷バーモント州の名産であるリンゴとメープルシロップで引き立て、さらにスパイシーさとほろ苦さ、ほのかなスモーキーさを軽く炙ったシナモンとクローブ、ショウガで表現しました。中でも炙ったシナモンとクローブは、他の材料と一緒にシェークすることでより薫香が浸透し、ホイッスルピッグにスモーキーさをプラスすることができます。まるでシガーを口に含んだ時のようなスモーク感で満たされ、その後にホイッスルピッグの力強さやフルーティーさ、甘さを感じていただける、そんな味わいに仕上げました」


 

クラシックカクテル『Boulevardier(ブールバルディエ)』

【レシピ】
・ホイッスルピッグ 10年 スモールバッチ・ライ:40ml
・カルパノ アンティカフォーミュラ:15ml
・カンパリ:5ml
・檜ビターズ:1dash
・オレンジピール:1枚

【つくり方】
1.全ての材料をワイングラスに注ぎ、スワリングをする。
2.氷を入れたミキシンググラスに注ぎ、ステア。
3.シェリーグラスに注ぎ、オレンジピールをツイストしグラスに飾る。


オリジナルカクテル『The Smokey in the Rye(スモーキー・イン・ザ・ライ)』

【レシピ】
・ホイッスルピッグ 10年 スモールバッチ・ライ:45ml
・すりおろしリンゴジュース:15ml
・メープルシロップ:2tsp
・ドライマダリンオレンジ:1枚
・ショウガスライス:1枚
・シナモンスティック:1本
・クローブ:5粒
・シナモンスティック(飾り用):1本

【つくり方】
1.リンゴジュースとシナモンスティック、クローブ以外の材料をシェーカーに入れる。
2.シナモンスティックとクローブをバーナーで軽く炙り、シェーカーへ入れる。
3.ペストルでマドルし、リンゴジュースを加えシェークする。
4.氷を入れたオールドファッションドグラスにバーズネストで濾しながら注ぎ、シナモンスティックを添える。



田口 司(たぐち つかさ)
1983年、富山県生まれ。2004年に株式会社ジェイアール東海ホテルズ入社。ホテルアソシア高山リゾートにて勤務後、2012年より名古屋マリオットアソシアホテルの「スカイラウンジ ジーニス」と「メインバー エストマーレ」にてバーテンダーとして研鑽を積む。2015年には第一回國酒カクテルコンペティション優勝、2016年にはHBA東海支部主催、東海カップカクテルコンペティション優勝。その後もカクテルコンペティションに入賞するなどし、現在に至る

MAIN BAR ESTMARE(メインバー エストマーレ)
英国調で統一されたインテリアはまさに豪華客船を思わせる華麗な雰囲気が漂っている。大人の社交場という言葉がふさわしい店内では、ゆったりとした時間が流れ、200種類を超える世界の銘酒やバーテンダーの個性溢れるカクテルなど至高の一杯を楽しめる。
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4
Tel:052-584-1111(代表)


   

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