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2022.10.3 Mon

Woodford Reserve Old FashionedThe Old Fashioned

藤井 隆さん(CRAFTROOM)


藤井 隆さん(CRAFTROOM)によるウッドフォードリザーブ オリジナル オールドファッションド「The Old Fashioned / ザ・オールドファッションド」をご紹介します。

The Old Fashioned
レシピ
・ウッドフォードリザーブ 60ml
・シュガーキューブ 1個
・アンゴスチュラビターズ 10dash
・自家製オレンジビターズ 5dash
・自家製サワーチェリー 1個
・オレンジカット
・ミントの葉
つくり方
ビターズ2種類、シュガーキューブ、チェリーをミキシンググラスに入れてマドルする。ウッドフォードリザーブを加えてステアし、氷を入れたグラスに注ぐ。オレンジとミントの葉を飾る。

ビターカクテルとしてのオールドファッションド
藤井 隆さんインタビュー


ビターズを効かせるからこそ味わいが崩れない
自分にとってオールドファッションドは、単なるウイスキーのオンザロックの延長線ではない“ビターカクテル”の一つだと思っています。甘味はもちろん、ビターズもしっかり効かせることによって、長い時間崩れぬ味わいを楽しめます。だからこそ今回のレシピでは、シュガーとのバランスを考慮しながらも、ビターズを多めに入れています。
こうしたスタイルになったのは、もう10数年前の出来事がきっかけで…当時働いていたお店のマスターが、ケンタッキー州へ出張に行ったことを契機に、現地のスタイルを取り入れた、ビターズをたくさん入れたオールドファッションドを作るようになったんです。自分もその方が美味しいと思いましたし、そもそも元を辿れば、昔のレシピブックでもビターズは10dash前後使っているんです。
それ以降、長きに渡って研究や試行錯誤を重ねた思い入れのあるカクテルでもありますね。

2つのビターズとチェリーで複雑味を引き立てる
今回は、アンゴスチュラビターズの他に、ナチュラルなスパイス感とオレンジ感のある自家製のオレンジビターズも使っています。それらをシュガーとサワーチェリーとともにマドルすることで、ウッドフォードリザーブの穀物フレーバーが引き出され、より複雑味が増しています。

舌に引っかかる甘苦さ
ウッドフォードリザーブといえば、クリーンな酒質に由来するスムースさが一番の魅力。ダイナミックな味わいに対して、スムースで滑らかな舌触りとなっており、カクテルにしたときに他の素材との親和性が高いのも魅力です。
今回はそれらを活かしながらも、ビターズをしっかり入れることで、あえて舌に引っかかるような甘苦さを強めています。その方がクラシックカクテルとしてのオールドファッションドらしさが出ると思うからです。
フルーツの重厚なフレーバーがありつつ、ウッドフォードリザーブのバニラやスパイスのフレーバーがビルドアップされた、氷が溶けてもブレない“ロングタイムカクテル”に仕上がっています。

藤井 隆(ふじい りゅう)
地元・神戸にてバーテンダーとしてのキャリアをスタート。大阪の名店「Bar, K」に13年間在籍し、その間「ワールドクラス 2016」の世界大会で準優勝に輝くなど、世界にその名を轟かせる。2020年9月には、待望の自身のバー「CRAFTROOM」をオープン。現在は、西日本屈指のバーテンダーとして、国内外でのゲストバーテンディングやメディア出演をこなし、幅広く活動している。


CRAFTROOM
大阪府大阪市北区梅田1-3-1 大阪駅前第一ビルB2-70
大阪駅前ビルの地下に佇む、20世紀前半のアメリカの作業場“クラフトルーム”がコンセプトのカクテル作業場。自家製の材料を交えながら構築されたクラシックカクテルやモクテルなどを楽しめる。オープンして数年ながら、瞬く間に評判を呼び、全国各地からカクテルラバーが訪れる。



藤井 隆さん(CRAFTROOM)の「The Old Fashioned / ザ・オールドファッションド」メイキング動画をご覧になれます。撮影場所:CRAFTROOM 

インタビュー・文 小針真悟
酒専門メディア「LiquorPage」運営責任者。記事の執筆のみならず、写真撮影、WEBデザインまで一人でこなす。自身のメディアでの活動だけでなく、ジン関連の書籍やテキーラの専門誌などへの執筆協力、カクテルやイベントの撮影協力のほか、大小様々な酒類イベントの運営に参画した実績も持つ。近年は酒類メーカーのWEBマーケティングにも携わるなど活動の幅を広げている。



   

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