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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2022.07.18 Mon

Woodford Reserve Old FashionedGo around Fashioned

後藤 啓輔さん(Bar K-9)愛知・名古屋


後藤 啓輔さん(Bar K-9)によるウッドフォードリザーブ オリジナル オールドファッションド「Go around Fashioned / ゴーアラウンド ファッションド」をご紹介します。

Go around Fashioned
レシピ
・ウッドフォードリザーブ(レモン、オレンジ、トンカビーンズ、バニラビーンズ・インフューズド) 30ml
・ウッドフォードリザーブ ダブルオークド 15ml
・自家製玄米シロップ 10ml
・ほうじ茶 5ml
つくり方
全ての材料をミキシンググラスに注いでステアし、氷を入れたグラスに注ぐ。

メイキングの簡略化と日本らしさを意識
後藤 啓輔さんインタビュー


進化を続けるオールドファッションドとウッドフォードリザーブ
世界で人気のカクテルというイメージが強いオールドファッションドですが、近年は日本でもツイストするなり個性溢れるレシピが増えたと感じています。そもそも遊びの要素を入れやすいカクテルですし、バーボンそのものも、インフューズなどの技術を駆使すれば、甘味や苦味を比較的容易にアレンジできます。だからこそバーテンダーからの支持を集め、劇的な進化を遂げたのだと思います。
一方でウッドフォードリザーブは、長い歴史を有しながらも、他のバーボンとは一線を画す綺麗な酒質から、今のカクテルシーンにマッチする新しさも感じさせます。
Go around は、巡り巡るという意味ですが、長い歴史の中で進化を続けるこれら2つを重ね合わせました。

技術を巡らせメイキングを簡略化
ベースのウッドフォードリザーブには、レモンとオレンジのピール、そしてトンカとバニラを一週間ほどインフューズ。そうすることで、メイキングの際に柑橘のピールを使わずに済みますし、バニラとトンカはビターズ代わりにもなり、メイキングを簡略化できます。
また、ツイストの要素として、二度の樽熟成を経たウッドフォードリザーブ ダブルオークドも用い、カクテルに熟成感を与えています。

日本人が親しみやすい味わいに
今回のレシピは、日本人なら知っているであろう香りや風味にフォーカスを置き、比較的ローアルコールにすることで、日本人に親しんでもらいやすい味わいに設計しました。
焙煎した玄米にオリゴ糖を加えて作った玄米シロップからは、日本人には馴染み深い甘さとコクが感じられます。実は玄米は、コーヒーや穀物のような香りが強く、バーボンとの相性が良いんです。さらに、お茶を足すことでアルコール感が抑えられますし、ウッドフォードリザーブのリッチで綺麗な酒質もしっかり重なりあった、細い余韻が長く続く、優しくて飲みやすいオ ールドファッションドに仕上がっていると思います。

後藤 啓輔(ごとう けいすけ)
20 歳のころにバーの世界に入り、一旦は洋食の仕事に就くも、憧れを捨てきれずバーの世界にカムバック。「BAR Kobo」で修行を経て、2019 年に独立し「BAR K-9」を開業。ウイスキ ーに造詣が深く、そのカクテルも得意とする。数多くのバーイベントにも携わり、東海エリアを代表する若手バーテンダーの一人として精力的に活動している。


Bar K-9
愛知県名古屋市中区栄 3-12-32 レジャーセンタービル 1F
大の犬好き店主が営む、英語で「警察犬(K-9)」を意味するバー。豊富に取り揃えるウイスキ ーやそのカクテルを嗅覚で楽しんでほしいという思いが込められている。クラシカルな店内に馴染むように犬のモチーフが配置されているのもユニークなポイント。



後藤 啓輔さん(Bar K-9)の「Go around Fashioned / ゴーアラウンド ファッションド」メイキング動画をご覧になれます。撮影場所:Bar K-9 

インタビュー・文 小針真悟
酒専門メディア「LiquorPage」運営責任者。記事の執筆のみならず、写真撮影、WEBデザインまで一人でこなす。自身のメディアでの活動だけでなく、ジン関連の書籍やテキーラの専門誌などへの執筆協力、カクテルやイベントの撮影協力のほか、大小様々な酒類イベントの運営に参画した実績も持つ。近年は酒類メーカーのWEBマーケティングにも携わるなど活動の幅を広げている。



   

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