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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2018.11.19 Mon

バランタイン17年 トリビュートリリースLE発売記念 ホテルバー スペシャル対談オン・ザ・ロックはあえてノンステアで。
深い味わいの楽しみ方がそこにある

BAR TIMES 編集部

2018年10月9日、日本限定発売「バランタイン17年 トリビュートリリース リミテッドエディション 」(以下、トリビュートリリースLE)の発売を記念して、5代目マスターブレンダーを務めるサンディー・ヒスロップ氏が来日。今回はBAR TIMESの特別企画として、ロイヤルパークホテル(東京・日本橋)のメインバー「ロイヤルスコッツ」でバーテンダーを務める植薗 洋大氏との対談が実現。「ロイヤルスコッツ」で今回のトリビュートLEとバランタイン17年への想い、そしてバーでの楽しみ方についてお伺いしました。(撮影場所/ロイヤルパークホテル「ロイヤルスコッツ」)

トリビュートリリースLEを味わうにふさわしい
英国の応接間をイメージしたオーセンティックな空間

 
サンディー・ヒスロップ氏(以下、ヒスロップ)
「重厚でクラシカルな内装に驚きました。今回のトリビュートを味わうのにも最高の空間ですね」
植薗 洋大氏(以下、植薗)
「『ロイヤルスコッツ』は、古き良き時代の英国の応接間がコンセプトです。バランタイン17年をはじめとした、スコッチウイスキーをじっくり楽しんでいただくのにはふさわしい重厚な雰囲気だと思います」
ヒスロップ
「このバーではどのようなお客様が多いのですか?」
植薗
「そうですね、海外からのお客様も多く来店されますが、地元のお客様も結構いらっしゃいます」
ヒスロップ
「ホテルバーでありながら、地元の人にも愛される場所というのはとても素晴らしいことですね」
植薗
「ええ、とてもありがたいことだと思っています」

“気品高く上質なウイスキー”として、
憧れの存在であり続けるバランタイン17年

 
ヒスロップ
「ところで、こちらのバーではどのようなお客様にバランタインが支持されているのでしょうか?」

植薗
「“気品高く上質なウイスキー”として、おおむね50代から60代の男性に多く支持されていますね。社会に出て長年キャリアを重ねてきた今、若いころには手が届かなかった憧れのウイスキーを自分へのご褒美として楽しむ方が多いように感じます」
ヒスロップ
「それは嬉しいですね。バランタインに対する高い評価が何十年にもわたって長く保たれ、日本で愛され続けていることを非常に喜ばしく思います。そういった方々はどのような飲み方をされるのでしょうか?」
植薗
「私はロックやストレートをお客様におすすめしていますが、最近ではソーダ割りも人気ですね。さっぱり軽やかに飲めるところが魅力なのでは、と思います」
ヒスロップ
「やっぱり! 私もハイボールは大好きです。のどが渇いた時など、フレッシュな味わいを楽しめますから」
植薗
「ちなみに、バランタインの故郷であるスコットランドでバランタインはどのような位置づけなのですか? やはり日本に比べ、身近な存在なのでしょうか?」
ヒスロップ
「実は、バランタイン17年はスコットランドでもあまり飲むことができない貴重なものなんです。海外に行って初めてバランタインを知るという人も多いのではないでしょうか。そういった人達からはとても高く評価されていますよ」
植薗
「それは意外でした。海外でバランタインに出合った人達が味わいを知っているとは、とても貴重な存在なんですね」


植薗 洋大
ロイヤルパークホテルのメインバー「ロイヤルスコッツ」にてアシスタントチーフバーテンダーを務める。


バランタイン17年とトリビュートリリースLEは、
違うようで似ている、“いとこ”のような関係

 
ヒスロップ
「植薗さんはトリビュートリリースLEについて、どう感じましたか?」
植薗
「先日テイスティングさせていただいたのですが、従来のクリーミーさに加えフルーティーな香りや味わいも強く感じました。中でも、熟した桃やオレンジ、レモンなどのフルーツの香りが印象的でしたね」
ヒスロップ
「まさに、その通り! 私が意図した香りと味わいを正確に感じてくれたことを、とても嬉しく思います。従来のバランタイン17年の特徴のひとつである微かなスモーキーさを抑え、これらの香りを引き出したので、スモーキーという言葉が出てこなかった点もさすがです」

植薗
「ああ、よかった(笑)。ありがとうございます。シトラス系の柑橘類を思わせる香りとメープルシロップや桃のような甘やかな味わいで、デザートウイスキーの印象も強く持ちました。バランタイン17年のファンだけでなく、これまでウイスキーを飲んだことのない方や女性のお客様にもおすすめめできると思います」
ヒスロップ
「トリビュートリリースLEをきっかけに、バランタイン17年に秘められていた魅力を多くの人に知っていただけたらと思いますね。従来のバランタイン17年とトリビュートリリースLEはいとこのような関係にあると私は考えています。兄弟ではないけれど親族だろうと分かるような、違うようで似ている。そんな関係性です」
植薗
「“いとこ”とは、ユニークな表現ですね。実に分かりやすい。お客様にもそのように説明いたします」

サンディー・ヒスロップ
バランタイン17年 5代目マスターブレンダー。1983年からウイスキー業界に携わり、1992年にバランタインのブレンダーとなる。2006年にバランタイン17年の5代目マスターブレンダーに就任。2016年にはISCにて「マスター・ブレンダー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

あえてステアをしないオン・ザ・ロックスタイルで、
香りと味わいの変化をじっくり楽しんでほしい

 
ヒスロップ
「植薗さんは、このトリビュートリリースLEを、お客様にどのようにすすめたいと考えていますか?」
植薗
「私はオン・ザ・ロックスタイルをノンステアでおすすめします。アルコール度数も48度と高めなので、ノンステアでストレートの力強い味わいを楽しんでいただきたいんです。あえて冷やさないことで、ウイスキー本来の味が分かります。そして徐々に氷が溶け、加水されていくことでぐっと甘みが増すので、味わいの変化の過程も楽しめると思います」

ノンステアのトリビュートリリースLE オン・ザ・ロックをじっくりと味わうヒスロップ。

ヒスロップ
「あえて冷やさない、それは大変興味深いです。ウイスキーの味わいを楽しんでもらいたいという植薗さんの気持ちがとても伝わる飲み方ですね。私もこのような大きな氷でロックを飲むのは初めてです。これなら氷がゆっくりと溶けていくので、トリビュートリリースLEの味わいの変化をじっくり楽しめます。とても気に入りました」
植薗
「ありがとうございます。長く続く余韻と、加水されることでより一層甘さが引き立つのもトリビュートリリースLEの魅力ですね。当店ではウイスキーをよりおいしく楽しんでいただけるよう、グラスにもこだわっているんです。手に馴染む目にも美しいグラスを片手に、ゆっくり時間をかけて、味と香りを楽しんでいただけたらと思います」
ヒスロップ
「植薗さんにとって、バランタインとはどのような存在ですか?」
植薗
「ザ・スコッチと呼ばれるように、私にとってもブレンデッドスコッチの最高峰だと考えています。ブレンダーの匠の技による、シングルモルトではつくれない味わいが魅力ですね。バランタイン17年は特にバランスが良く、ブレンデッドウイスキーが好きな人だけでなく、どんな方からも受け入れられる味も特徴です。ウイスキーを飲みなれていない人にウイスキーの魅力を伝えるのにも、最適なブランドなのではないでしょうか」
ヒスロップ
「日本のバーテンダーにバランタインを高く評価いただけることは非常に嬉しいですね。今日はどうもありがとうございました。とても貴重な経験ができました」
植薗
「こちらこそ、ありがとうございました」


(取材後記)
古き良き英国調のオーセンティックな空間で、こだわりのグラスでバランタイン17年 トリビュートリリースLEを楽しむ時間は、何にも代えがたい贅沢なひと時なのではないでしょうか。男女問わず、自分へのご褒美にふさわしい素敵な時間を過ごせるのではないかと思います。

   

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