fbpx

バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

NEW1500.02.15 Thu

『BIRDY.』12周年記念プロジェクト鯉が滝に登り龍となる。「登竜門」の伝説を三層で描く、“飛躍”と“変革”を表現した辰年のカクテルとは

十二支でめぐる物語(寅年編)/戸塚 信弥さん(THE KAHALA Lounge / ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜)

『BIRDY.』は2025年11月、ブランド誕生から12周年を迎えました。
職人技術に裏打ちされた卓越した品質と洗練されたデザイン――。『BIRDY.』の12年は、常にプロフェッショナルバーテンダーとともに歩んできました。創造性、技術、ホスピタリティといったバーテンダーが体現する美学も、『BIRDY.』が大切にしてきた価値そのものです。

今回、この12という数字にちなみ、干支を重ね合わせた特別企画「十二支でめぐる物語」がスタートします。12人のバーテンダーが、自身の干支をモチーフにオリジナルカクテルを創作する特別プロジェクトです。

一杯のカクテルのみならず、そこに至る思いや歩みに触れられる内容です。世代もスタイルも異なる12人が紡ぐ、12の個性と12の物語。『BIRDY.』の12年とともに巡る、新たなストーリーをお届けします。

辰年生まれのバーテンダー 戸塚 信弥さん(THE KAHALA Lounge)

辰年(たつどし)編にご登場いただくのは、ハワイ・ホノルルの名門ホテルの名を冠した「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」のヘッドバーテンダー、戸塚信弥さんです。国内外でリゾートホテルを展開する「リゾートトラスト」のエグゼクティブディレクターとしても活躍されており、カクテルへの探究心と卓越した技術は広く知られています。今回は、辰年が象徴する「飛躍」や「変革」をキーワードに、BIRDY.のカクテルツールだからこそ実現できた三層構造の美しいカクテルを披露していただきました。

辰年生まれのバーテンダー 戸塚 信弥さん(THE KAHALA Lounge)。

■バーテンダーとしての信念、大切にしていることは何でしょうか
お客様が来店されたときよりも、お店を出られるときに少しでも幸せな気持ちになっていただけたら嬉しいです。そして、これは師匠から言われた言葉なのですが、『バーテンダーは自分がいない場所でどれだけ名前を言ってもらえるかが大切なんだ』。そんな言葉を胸に、誰かの人生に寄り添えるようなバーテンダーになれたらと思っています。

■バーテンダー人生の中で、大きな影響を与えた人や出来事はありますか
2011年に著名なカクテルコンペティションで世界一になった、大竹学さん(パレスホテル東京)との出会いですね。世界一になられた直後にお店へ伺ったのですが、好きなカクテルを聞かれて『ジャックローズ』と答えると、忙しい中わざわざフレッシュのザクロを探してきてくださり、搾りたてのジュースでつくってくださったんです。
そのとき、『世界一のバーテンダーは、こんなにもホスピタリティに溢れているのか』と強く感じました。帰り際に『来年以降は審査員として大会に関わるから、ファイナルで戸塚ワールドを見せてくれよ』と言われた瞬間、全身に電撃が走りました。あの言葉をいただいてから15年、今でもその言葉が原動力となり、走り続けることができています。

■これからの展望や目標について教えてください
今年はバーテンダーを志してちょうど20年目。初心に戻り、バーテンダーとしてこの先20年、もっともっと活躍できるように頑張りたいと思います。もちろん狙うは世界一です。誰かの人生に影響を与えられるようなバーテンダーになりたいと思っています。

辰年アレンジカクテル『Initiation』に込めた想い

このカクテルは「登竜門」の伝説から着想を得て創作しました。激しい滝を登り切った鯉だけが、龍へと変わることができる。それは、試練を乗り越えた者だけが、新たな存在へと飛躍できるという象徴です。

今回、龍の好物とされる梨のジュースを用い、その生命の源を液体の中に表現しました。そして、BIRDY.のダブルティンシェーカーで、力強くシェークすることで生まれる三層の構造は、水中を生きる鯉、立ちはだかる滝、そして上層の泡は、覚醒し天へ昇った龍の存在を表現しています。

辰年は「飛躍」と「変革」の年。この一杯には、挑戦の先にある覚醒、そして新たなステージへのステップアップへの願いを込めました。

また、「レミーマルタン 1738 アコード・ロワイヤル」は、力強さと円熟が共存する、“変化”を体現したコニャックだと思っていて、まさに今回のテーマである『登竜門』『飛躍』『覚醒』とも、どこか通じるものがあります。「レミーマルタン」は、1738年にフランス国王ルイ15世から王の認可を受け、新たな土地への拡張を許されたという歴史を持つコニャックです。制限を越え、新しいステージへ進むことを認められたという背景もあり、今回のカクテルのストーリーと自然に重なる部分があると感じました。

ベースに選んだのは『レミーマルタン 1738 アコード・ロワイヤル』。「VSOPより長く熟成され、XOほど重すぎない味わいで、カクテルに最も適した円熟度を持っていると感じます」と戸塚さん。

グラスブランド SIP AND GUZZLE『Sunao 6oz Ch』。細身のボウルと長いステムが美しいバランスを生み、洗練された印象を与えるグラス。アロマを楽しむカクテルに適している。

『Initiation』(イニシエーション)
〈材料〉
・レミーマルタン 1738 アコード・ロワイヤル 30ml
・燻製烏龍珈琲リキュール 10ml
・梨ジュース 30ml
・エスプレッソ 30ml
・黒蜜 10ml
〈つくり方〉
①全ての材料をBIRDY.ダブルティンシェーカーで、強めにシェークし、片方のティンにダブルストレイン。
②軽く回し、粗い泡を除去した後、グラスへ注ぐ。
『Initiation』(イニシエーション)のカクテルメイキング動画はこちらからご覧いただけます。
道具で人生が変わったエピソード

最後に道具へのこだわりや、道具によって人生が変わったエピソードについて伺いました。

私は長年バーテンダーとしてシェーカーを振ってきました。しかしある時、BIRDY.のシェーカーを手にした瞬間、初めて“道具が味を変える”という体験をしました。氷の当たり方、液体の流れ、泡の質感。同じレシピなのに、仕上がりがまるで違ったのです。

今回のカクテル『Initiation』は、エスプレッソマティーニをベースにしており、力強くシェークすることで三層の構造を生み出しています。BIRDY.のダブルティンは、歪みにくい強度、高い密閉性、振動のロスが少ない設計、精密な重量バランス。これらが揃うことで、ハードに振っても安定したフォーム(泡)が生まれます。

また、エスプレッソマティーニにおいて重要なのは、泡の質と持続性です。
BIRDY.のシェーカーは氷と液体の衝突効率が高く、微細で均一なエアレーションを生み出します。その結果、美しい三層構造が、意図的に生まれるのです。これは偶然ではありません。道具の精度が、完成度を高めてくれています。

私はこれまで何千回もシェーカーを振ってきました。しかしBIRDY.に出会ってから、“振る”という行為が、“表現する”という行為に変わりました。今ではエスプレッソマティーニは誰よりも自信があります。

辰年は飛躍の年。この一杯には、挑戦し続ける覚悟と、変化を恐れない決意を込めています。私自身もまた、道具と共に一段階上へ進みたいと思います。

カクテル『Initiation』では、『BIRDY.』のダブルティンシェーカーを使用。今回の企画では、干支のイラストが記されたバーツールが特別に贈られた。戸塚さんのダブルティンシェーカーのボディには、「龍」のイラストが施されている。

『BIRDY.』のブランドマネージャー 横山 哲也氏と。

戸塚信弥(とづかしんや)
1988年生まれ、静岡県出身。ホテル系専門学校時代からホテルバーにてアルバイトを始め、卒業後、「グランドホテル浜松」にてバーテンダーとして働く。「TEQUILA FESTA 2016 in TOKYO」カクテルコンペティションでの優勝をはじめ、さまざまなイベントやカクテルコンペティションに参加して功績を残す。2015年、国内外にリゾートホテルを展開する「リゾートトラスト」入社。2020年、ハワイ発のラグジュアリーホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」のバー部門支配人およびヘッドバーテンダーに就任。2023年より、「リゾートトラスト」のエグゼクティブディレクターとして、在籍する約100人のバーテンダーを統括する。紅茶やコーヒーのオリジナルブレンドも手掛け、多角的な視点からカクテル開発やイベントプロデュースを手掛けている。



『BIRDY.』のカクテルツールは、バーツール専門店『BAR TIMES STORE』でご購入できます。

『BIRDY.』公式サイトはこちら。

関連記事はこちら

PAGE TOP