
NEW1500.01.19 Fri
『ピスコポルトン』アンバサダー就任記念インタビュー圧倒的なアロマと華やかさを誇るブドウの蒸留酒『ピスコポルトン』で、新しいカクテルの世界を拓く
村上雄基さん(BAR CROSSING/新宿)
[PR]MOSTO-VERDE TOKYO株式会社
新鮮なブドウの果汁を発酵させて造る「ピスコ」は、「原産地呼称制度」に登録される伝統的な蒸留酒だ。ことに、ペルーで造られるピスコは、使えるブドウ品種や生産地、蒸留方法などにも細かな規定が設けられている。特筆すべきは、ピスコ1ℓあたりに、6~10kgものブドウを使う贅沢さ。それゆえに、芳醇なアロマと華やかなフレーバー、フルーティーな飲み口を誇る。なかでも『ピスコポルトン』は、これまで世界のスピリッツ競技会で150以上のメダルを獲得しているトップブランドである。
ブドウが原料の蒸留酒に精通し、この度、ブランドアンバサダーに就任した村上雄基さんが、『ピスコポルトン』の特徴と魅力、そしてカクテルの可能性を語る。
村上雄基さんが営む「BAR CROSSING」は、フランスのコニャック、ボリビアのシンガニ、チリとペルーで造られるピスコなどの葡萄蒸留酒専門店だ。扱うピスコの銘柄は約140種に上り、いまや日本一のラインナップを誇る。
広く深くピスコを追いかけてきた村上さんが、ハイクオリティな『ピスコポルトン』のブランドアンバサダーに就任したのは、ごく自然な流れといえるだろう。
「日本ではまだ認知度の低いスピリッツだからこそ、のびしろが十分あると感じています。“売る”というより、アンバサダーの活動を通して“伝える”ことを追求したいですね。『ピスコポルトン』を中心に、日本中の誰もが知っているようなスピリッツにしたいですし、全国のどのバーにも置かれているくらいまで認知度を高めたいと思っています」
ブドウを使った蒸留酒に造詣の深い村上雄基さん。自身のバー「BAR CROSSING」は、葡萄蒸留酒専門店として日本一の品揃えを誇る。
ピスコは、ワインを醸造するブドウの絞りかすを使うイタリアの「グラッパ」やフランスの「マール」と異なり、搾りたてのブドウ果汁で造られる。その分、鮮烈な香りやフルーティーな飲み口が際立ち、飲んだ人に大きなインパクトを与えるだろう。
村上さんのバーでは、アロマの華やかさに魅了された20代、30代の女性客が多く、全体の6割以上を占める。ここで初めて口にして、リピーターになる人も多いという。
「ピスコは世界的にはポピュラーなスピリッツです。飲みやすいフルーティーさとリッチな味で、しかも多彩な副材料とも相乗する。これまで、ほぼすべてのクラシックカクテルをピスコでツイストし、カクテルにした際の副材料との相性のよさを追求してきました。ジン、ウオッカ、ラム、テキーラの4大スピリッツに続く、第5の蒸留酒になりえる手ごたえを感じています」
これから、講演活動やSNSでの発信をしながら、現ブランドアンバサダーの宮地信吾さん(ヒルトン成田)ともコラボレーションし、展開していく予定だという。
村上さんが『ピスコポルトン』に出合ったのは、2021年頃のこと。「ピスコサワー」を求めて訪ねたバーで提供された一杯に使われていたのが『ピスコポルトン』だった。
「とても口当たりがよくておいしく、ストレートでも飲ませてもらいました。こんなにもフルーティーでふくよかで、香りも豊かなスピリッツがあるのかと衝撃を受けました」
ピスコの発酵工程は、ブドウ果汁を完全発酵させてから蒸留する「プーロ」、発酵途中の果汁を使って糖分が残っている状態で蒸留する「モスト・ヴェルデ」がある。
『ピスコポルトン』は「モスト・ヴェルデ」製法で、製造にはより多くのブドウが必要となる。750mlのボトル1本で、なんと10~15kgという凄まじい量のブドウを使っているのだ。それゆえに、ブドウ本来の糖分や風味がより多く残り、なめらかなコクとエレガントな味わいを備えている。
「“ブドウそのものが形を変えたスピリッツ”と言えますし、いろんなピスコがあるなかでも味わいが秀逸です。木樽での熟成もしないので、ごまかしもききません。一度見たら忘れられないボトルの形やラベルのデザインにしても、すべてがハイクオリティに創られています。そして、カクテルに落とし込んだ時のスピリッツ本来のよさを表現できる“接着のよさ”が断トツなのです。数あるなかには、カクテルにはあまり向かないものもあるというのに。16 世紀からの蒸留設備を復興して使い続けていたり、単式蒸留機でワンバッチで造ったり、加水を一切しなかったり……といった厳しい規定を守っているからこその品質の安定感があります。圧倒的なユニークさや物語の深さもまたブランドの価値を支えている理由です」
『ピスコポルトン』の魅力を語る村上さん。バーの店内は、ブドウの蒸留酒をテーマに、フランスのアールデコ様式と南米のアンデス山脈の岩肌のイメージを掛け合わせたデザインに統一してある。
もし同業のバーテンダーに『ピスコポルトン』を薦めるとしたら…? そんな問いに、村上さんはこう答える。
「ロックに炭酸水割り、カクテルといろんな飲み方で使える万能なスピリッツです。生姜との相性がよく、ジンジャービアで割るのもいいですね。原料として使っていいブドウの種類は8種類で、それぞれ個性がまったく違う多様さもおもしろいところ。原料や造りのプロセスなどもお客様に伝えやすく、付加価値をつけられる素材だと思います」
ミルクと合わせたり、紅茶で割ってみたり、中南米の現地では多彩な飲み方で愉しまれているピスコ。『ピスコポルトン』は、さまざまな副材料を混ぜても、存在感が立つと村上さんは語る。
「ホットミルクとチョコレートと合わせてもよし、チェリーやイチゴ、プラムのリキュールをちょっと加えるだけでも驚くくらいおいしくなります。エスプレッソマティーニやラスティネイル、ゴッドファーザーをピスコバージョンでつくってみても、新鮮さが生まれます。当店では、コスモポリタンを『ピスコポルトン』でつくるのも人気です。合わないものがないくらいです。でも、僕としては、複雑にひねるより、ベネディクティンを少しだけ加えたり、副材料と1対1で割るぐらいのシンプルさで愉しんでみていただきたいですね。スピリッツ本来のポテンシャルが高いので、それだけで十分な複雑味が生まれます」
「子供の頃、祖母が通っていたバーによく連れて行ってもらいました。祖母が飲むバイオレットフィズの色味がかっこよくて、自分でもいつかそんな色彩のカクテルを創りたいと思っていたのです」
バーの定番でもあるカクテル“飲む香水”は、シェーカーから注がれた瞬間から目を引く美しいバイオレットカラー。「新宿のナイトシーンにもよくはまっています」と語るように、「新宿〜御苑〜四谷エリア」のタウン誌が2025年初夏に開催したカクテル選手権で堂々1位に輝いた。
「『ピスコポルトン』にスミレやバラ、エルダーフラワー、ラベンダーの香りを加えることでさらに華やかな香りを立たせています。『ピスコポルトン』のフルーティーさがより引き立つ一杯に昇華させ、長くエレガントな余韻が続きます」
『ピスコポルトン』をベースとした村上さんのカクテル「飲む香水」。
- 飲む香水
- 〈材料〉
- ・ピスコポルトン 30ml
・“飲む香水”リキッド (※1) 30ml
・レモンジュース 15ml
・ダマスクローズウォーター 3push
・飾り花:デンファレ(※1)パルフェタムール(リキュール)、エルダーフラワー(リキュール)、自家製ラベンダーシロップをブレンド。
- 〈つくり方〉
- ①シェーカーに、ピスコポルトン、“飲む香水”リキッド、レモンジュース、氷(分量外)を入れ、シェークする。
②グラスに注ぎ、デンファレを飾り、ダマスクローズウォーターをスプレーして香りをまとわせる。
「飲む香水」のカクテルメイキング動画はこちらからご覧いただけます。
『ピスコポルトン』インスタグラム:https://www.instagram.com/mostoverde_tokyo
『ピスコポルトン』詳細はこちら:https://mostoverde.theshop.jp/2
村上雄基(むらかみ ゆうき)
1990年生まれ。群馬県出身。画家を志しながら、アパレル業界で働き、店舗マネジメントや企画開発を担当する。バーテンダーへの憧れから、24歳からバーでも働き始め、飲食業界に転身。西新宿「Bar Composition」や、西新宿「BAR FIVE Arrows」にて初代店長として経験を積み、2024年に独立。ピスコやシンガニ、コニャックなどを中心とする葡萄蒸留酒専門店「BAR CROSSING」を開業。2026年3月には、同ビルに2店舗目のバーを開店予定。「第1回チリピスコカクテルコンペティション2024」総合優勝。2024年チリピスコアンバサダー就任。2025年「マルガリータの日」記念企画、「Margarita Day Celebration Party 2025」で来場者の人気投票で競う「Margarita of the Year 2025(テキーラ部門)」にて1位を獲得。
BAR CROSSING
ブドウ由来の蒸留酒を軸に、ピスコをはじめとした個性豊かなスピリッツの魅力を引き出すカクテルを提供するバー。人と酒が交差する“CROSSING”をコンセプトに、一杯一杯の背景やストーリーまで楽しめる、静かな大人の隠れ家。
住所:東京都新宿区西新宿7丁目22-29 エスポワール富士201
インスタグラム:https://www.instagram.com/bar_crossing_tokyo/
ホームページ:https://bar-crossing.com/
インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。
">















































