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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

NEW2025.12.20 Sat

連載企画「バーの未来をつくる人へ」第三回 The Bellwood (渋谷)

BAR TIMESが届ける、新しい採用ストーリー

日本のバー、そしてバーテンダーは、世界の舞台で高く評価されています。創造性あふれる発想、磨き抜かれた技術、そして心を動かすホスピタリティ。 一方で、日本のバー業界は深刻な「担い手不足」という現実に直面しています。私たちBAR TIMESも、バー文化を発信する立場として、この課題を強く感じています。

その背景には、バーで働くことの魅力や、バーテンダーという職業の素晴らしさ――仲間やゲストと共に紡がれる数々のドラマ――が十分に伝わっていないという現実があります。

だからこそ、私たちは取り組みを始めます。求人情報としてではなく、業界への入り口となるようなストーリーを。現場の声を通じて、未来のバーテンダーへ届けたいと考えています。

この連載を通して、バーで働くことの意義ややりがいを丁寧に伝えていきます。

鈴木 敦さんから「バーの未来をつくる人へ」

この企画では毎回、採用担当者に共通の7つの質問 を投げかけます。彼らが語るメッセージの中に、あなた自身の未来を見つけてください。今回は、明治後期から大正時代初期にかけて流行した「カフェー」のカルチャーをコンセプトとした、渋谷『The Bellwood(ザ・ベルウッド)』オーナーバーテンダー・鈴木 敦さんのメッセージをお届けします。

Q1. バーテンダーを目指したきっかけを教えてください。
バーテンダーを志すきっかけとなったのは、高校卒業を控え、まだ将来やりたいことが定まっていなかった頃に、近所のバーで目にした「バーテンダー募集」の広告でした。純粋に「格好良さそうだな」と感じ、思い切ってその世界に飛び込んだのが始まりです。その後は、漠然と「35歳までには自分の店を持ちたい」という目標を胸に、さまざまな場所で経験を積んできました。コロナ禍の影響で計画より1年遅れとはなりましたが、36歳のとき、長年の夢だった“自分の店”として『The Bellwood』をオープンしました。

Q2. バーテンダーとして、普段から大切にしていることは何ですか。
大切にしてきたのは、とにかく「楽しむこと」です。経験が浅かった頃は、周囲から多くの指摘を受け、仕事を楽しめなくなってしまう時期もありました。ただ、それもすべて自分自身が選んで進んできた道だと冷静に受け止めるようになり、「今の自分に何ができるのか」「どうすればこの状況を楽しめるのか」を考える癖がついていきました。その結果、バーテンダーという仕事をより広い視野で捉えられるようになり、現在でもこの考え方を大切にしています。

Q3. 『The Bellwood』はどんなお店ですか。
『The Bellwood』は、明治後期から大正時代初期にかけて、当時の文化人たちの間で流行した「カフェー(現代の日本のカクテルバーの初期スタイル)」のカルチャーをコンセプトに、そこへモダンカルチャーを加えて再解釈したバーで、「古き良きに、いまを」をテーマとしています。
バーのスタイルは、これまで約25カ国でバーテンダーとして仕事をしてきた私自身の経験をベースに、ルーツでもある“ジャパニーズスタイル”を取り入れた、『The Bellwood』ならではのかたちを、チーム全体で構築しています。
現在のお客様は海外ゲストが7〜8割を占めていますが、コロナ禍でオープンした当初は、近隣の日本人のお客様に支えられてきました。約2年前には姉妹店『BW CAVE』(ベルウッドの隠れ部屋)をオープンし、こちらでは20〜40代の日本人のお客様が6〜7割を占めています。『The Bellwood』のオープン初期から通ってくださっている方々にも、今なお足を運んでいただいています。

Q4. 『The Bellwood』で働く魅力、または 『The Bellwood』だからこそ得られる経験・学びは何でしょうか。
一番の魅力は、「チームで働くことの大切さ」を実感できる点です。ひとりでは成し遂げるのが難しいことも、チームで取り組むことで、その喜びは何倍にもなります。また、身近に競争相手がいる環境は、成長のスピードを確実に高めてくれます。
さらに、実践的な接客英語や海外ゲストへのおもてなしを学ぶトレーニングにも力を入れており、将来グローバルに活躍したい若手バーテンダーにとっては、大きな経験になると感じています。海外からジャパニーズバーテンディングを学びに来たスタッフも在籍しており、日常的に国境を越えたコミュニケーションや技術交流が行われている点も、この店ならではの魅力です。
時代に合わせて変化しながらも、次世代に残したい“古き良きバー文化”を伝えていくことを大切にしています。

Q5. バーテンダーという仕事の中で、大変だと感じること、苦労することはありますか。
カクテルをつくる技術以上に難しいと感じているのが、「おもてなし」を体得することです。バーテンディングの技術やカクテルの練習は楽しく、趣味として続けることもできますが、おもてなしは常に自分自身と向き合う行為だと思っています。
頭では理解していても、実際の現場で行動に移すのは決して簡単ではありません。ただ、小さな気配りが大きな感動につながる経験を重ねていくことで、この“難しさ”は、やがて“楽しさ”へと変わっていく——そう実感しています。

Q6.『The Bellwood』のチームや仲間について教えてください。
20〜30代前半のメンバーを中心に、それぞれが明確な目標を持ち、日々切磋琢磨しています。働くときも、遊ぶときも全力で楽しむことを大切にしながら、常に対話を重ね、お互いを理解し合い、チーム全体で成長できる環境づくりを心がけています。

Q7. これから『The Bellwood』の仲間になる人へ、メッセージをお願いします。
経験の有無は問いません。都内の方はもちろん、地方からでも、明確な目標を持ち、チームの一員として共に歩んでいける方を歓迎しています。
大変なことも一緒に乗り越えられる仲間が、ここにはいます。少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。

募集要項

職種:バーテンダー
雇用形態:アルバイト/ 正社員
勤務地態:渋谷
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町41−31
給与:アルバイト/ 1,300円〜 ※週2日〜
   正社員/ 25万〜 ※能力により昇給 ※最大2ヶ月間の研修期間あり(試用期間あり)
勤務時間:2シフト制 13:00〜 / 16:00〜 (月8日休み)
待遇:
・交通費支給 (上限あり)
・賞与年1回 (勤務1年以上)
・海外研修有り
・賄いあり
・年始休暇あり

詳細はInstagramのDMもしくはお電話で直接お問い合わせください。
Instagram:@the_bellwood
電話番号 03-6452-5077


『The Bellwood』について
『The Bellwood』は、明治後期から大正時代初期に流行した「カフェー文化」をルーツに、モダンな感性で再解釈した渋谷のカクテルバー。約25カ国での経験を持つバーテンダーが率いるチームが、ジャパニーズスタイルを軸に、国内外のゲストを迎えている。世界で最も権威のあるメディアのひとつ、英国のWilliam Reedが発表する「The World’s 50 Best Bars 2025」において世界48位と初ランクイン。同じく「Asia’s 50 Best Bars 51-100」でも79位に選出された。

鈴木 敦さんプロフィール
1984年、東京都出身。高校卒業後、都内バーの経験を経て、24歳でニューヨークへ。名バー「Angel’s Share」で、現「SG Group」ファウンダーの後閑信吾氏と出会う。さらにロンドン、カナダでバーテンディングを研鑽。2013年にはトロントで開催された「Buffalo Trace Cocktail Competition」で優勝。2017年、「CHIVAS Masters」世界大会優勝。2018年、「Bellwood Experiment Inc.」を設立し、2020年、東京・渋谷『The Bellwood』を開店。2023年には、姉妹店のタップ&クラフト酒場『BW CAVE』をオープン。

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