
NEW2025.06.6 Fri
LEGENT特集 トップバーテンダーインタビューバーボンの本場アメリカで挑んだ「LEGENT」のチャレンジ精神に共感
今田恒孝さん(Angel’s Share/アメリカ・ニューヨーク)[PR]サントリー株式会社
2024年11月26日より通年販売となったプレミアムなアメリカンウイスキー「LEGENT(リージェント)」。ビーム社のマスターディスティラー フレッド・ノウ氏が造ったバーボンの原酒を用い、サントリーのチーフブレンダー・福與伸二氏がブレンドを担当。ふたりのレジェンドが新たな領域に挑戦して誕生したアメリカンウイスキーだ。
2019年より先行発売されているアメリカで「LEGENT」は、どのように認知されているのかを知る当シリーズ。今回は、ジャパニーズバーテンディングを世界に知らしめたニューヨークの名門バー「Angel’s Share(エンジェルズ シェア)」のヘッドバーテンダー、今田恒孝さんが「LEGENT」を語る。(撮影場所/東京エディション銀座 Punch Room Tokyo)
■ふたりのレジェンドの挑戦
「山崎」「響」の開発を手掛ける福與伸二による精緻なブレンディング技術と感性、そして、バーボンの歴史を背負うフレッド・ノウが守り続けてきた、アメリカの大地が育んだ力強いバーボンの原酒が融合。
■常識を超えた新しい製法
ビーム家が200年以上の守り続けてきたストレートバーボンに、ワイン樽とシェリー樽でそれぞれ後熟させた原酒をブレンド。バーボンらしい力強さにワイン樽由来の芳醇な香りと甘み、シェリー樽由来のスパイスのような香味が加わり、これまでにない複雑味を実現しています。
■「LEGENT」オフィシャルサイト
https://www.suntory.co.jp/whisky/legent/

●容量 750ml ●アルコール度数 47%
●希望小売価格(税別) 7,200円
ニューヨーク「Angel’s Share(エンジェルズ シェア)」のヘッドバーテンダー、今田恒孝さん。
ニューヨーク「Angel’s Share」といえば、 今や国内外のバー業界において多大な影響を与える後閑信吾さんを、さらに、昨年自身の店が世界のベストバー50に選出された渡邉琢磨さんを輩出してきた名門バーである。
そして、現在、ヘッドバーテンダーを務める今田恒孝さんもまた、カクテルラバーから熱い注目を集める存在である。
「世界の舞台で勝負したい」と単身ニューヨークへ乗り込んだ今田さん。バーボンの深い土壌があるアメリカで、革新的なウイスキーを誕生させた「LEGENT」にもともと強い共感を持っているという。それは、カクテル文化が浸透した土壌に、日本人バーテンダーの感性を活かしたカクテルで勝負に出た自身の心持ちと共通するからだ。
「むやみに自身の理想を押し付けるのではなく、もともとのカルチャーを理解すること。それを自分の中に取り入れながら高めていくことが必要です。文化が混ざることでカルチャーが生まれる。LEGENTはまさにそれを体現しているウイスキーだと思います」
「Angel’s Share」のバックバーに並ぶ「LEGENT」は、客たちの反応も好意的だという。
「ボトルデザインがシンプルで目を引くんですね。『それは何?』と聞かれることが多く、ストーリーを話すと、ウイスキーに詳しい方だけでなく、これからウイスキーを知りたいという方にも興味を持たれ、よい導入線となります。まずはストレートで飲んでいただきます。リクエストがあれば、マンハッタンやウイスキーサワーといったアメリカ生まれのクラシックカクテルなどを提案しています」
同店の客層は観光客とローカルがほぼ半々。今田さんは、どちらの層からも好反応を得ていると語る。
「ウイスキーやバーボンが好きな人は多く、なかでもLEGENTはちょっとした驚きを与えてくれる存在です。力強いバーボンらしさがあるうえ、今までにないニュアンスが感じられるので『すごくいいね』とよく言われます」
「LEGENT」が持つ“日本の繊細さ”と“アメリカの力強さ”のバランスは、まさに日常的に多様性が交錯するニューヨークだからこそ、ごく自然に、かつ好意的に受け入れられるのだろう。
「ぱっと見るとシンプルですが、よく見ると2人のレジェンドが刻まれている。そんなラベルもこのウイスキーへの興味をそそります」とラベルデザインについて語る今田さん。
今田さんに「LEGENT」の味わいの印象を訊ねると、即座に「力強さと繊細さの融合」という答えが返ってきた。
「飲んだ瞬間に感じるのはバーボンらしい力強さ。スパイシーさも感じます。その一方で、アフターでは洋梨のような繊細なフルーティーさが出てきて、後味は軽やか。キャラメルやスパイスのような強い風味が残るバーボンとは、そこに大きな違いがあります。アメリカと日本のクラフトマンシップのコラボレーションが、そのまま味わいに反映されている点が大きな魅力です」
クラフトマンシップの融合に魅力を感じているのは、今田さんのみならず、客たちもまた同様のようだ。現地でも日本のウイスキーの質の高さはすでによく知られている。だがそれだけでなく、今田さんは「海外の人々にとって日本の神秘性が興味をそそります」と話す。
「たとえば、見て学ぶであったり、多くを語らずとも気持ちを汲み取るといった日本の職人特有の姿勢や精神性がとても魅力的に映るのです。人が興味を持つのは常に“未知のもの”。だからこそ、日本の職人の精神性が宿るLEGENTもニューヨークのお客様たちにとって魅力的に映るのでしょう」
味わいのみならず、「LEGENT」のストーリー性は、今田さんに新たなひらめきを与えてくれるという。
「カクテルを創る時、ストーリーやコンセプトを固めてから入るのが僕のスタイルです。LEGENTのように背景が豊かなウイスキーなら、カクテルにおいても多彩な切り口で展開できる可能性を感じます」
「力強いだけじゃない。繊細さや余韻の爽やかさを持ち合わせているのがLEGENTならではの持ち味です」と味わいを語る今田さん。
繊細な持ち味とシェークに負けない腰の強さを生かすウイスキーサワーのツイスト
「ウイスキーサワーのツイストである『Angel’s Share』のシグネチャーカクテルを、LEGENTを主役に構築しなおしました。LEGENTがもつ洋梨のような香りをカルヴァドスやガーニッシュのリンゴと相乗させながら、シェークしても負けない腰の強さを生かしたカクテルです。スパイスを使ってリージェントのスパイス感もさらに立たせています。ウイスキーサワーをプラットフォームに、パイナップルやリンゴといったフルーティーさとスパイスを合わせた“カレー”をイメージしてみました。チャーした樽で熟成させたアメリカンウイスキーの力強さとスパイス感が生きるとともに、LEGENTの爽やかかつフレッシュに抜けていく後味を存分に活かした一杯です」
- 『Take You There』
- 〈材料〉
- ・リージェント…30ml
・バターインフュージョン ファットウォッシュドカルヴァドス(※2) …15ml
・スパイスドアガベシロップ(※1)…20ml
・パイナップルジュース…30ml
・レモンジュース…10ml
・アクアファバ(ひよこ豆の水煮の煮汁)…10ml
・カレーパウダー…適量
(ガーニッシュ)
・ドライリンゴスライス…1枚 - 〈つくり方〉
- ①シェーカーにすべての材料と氷(分量外)を入れてシェークしグラスに注ぐ。
②ガーニッシュを飾り、カレーパウダーを振る。(※1)
リンゴジュースにパウダースパイスのクミン、シナモン、オールスパイス、ガラムマサラを加えて煮出し、アガベシロップを合わせる。
(※2)
バターを漬け込んだカルバドスを清澄する。
1989年生まれ。12歳まで福岡県で過ごし、その後、東京・町田へ。大学生の時にアルバイトで、地元の高級クラブでバーテンダーとしてのキャリアをスタートし、その後、同じく地元のワイン&カクテルバーで本格的にカクテルづくりを学び、大学卒業後もバーテンダーの道を歩む。単身スコットランドを旅し、約50軒の蒸留所を周る。世界の舞台でカクテルを広めることを目指し、27歳で渡米。ニューヨーク「Angel’s Share」で働き始める。‘20年、自身初出場となるコンペティションにして世界的なカクテル大会「バカルディ・レガシー2020」で米国大会優勝。ニューヨークのトップバーテンダーとして知られる存在となる。’23年、同店ヘッドバーテンダーに就任。ニューヨークを拠点にしながら、ゲストバーテンダーとして世界各地へと活躍の場を広げている。
インタビュー・文 沼 由美子
ライター、編集者。醸造酒、蒸留酒を共に愛しており、バー巡りがライフワーク。著書に『オンナひとり、ときどきふたり飲み』(交通新聞社)。取材・執筆に『EST! カクテルブック』『読本 本格焼酎。』『江戸呑み 江戸の“つまみ”と晩酌のお楽しみ』、編集に『神林先生の浅草案内(未完)』(ともにプレジデント社)などがある。
サントリー「LEGENT(リージェント)」オフィシャルサイト
https://www.suntory.co.jp/whisky/legent/