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バーをこよなく愛すバーファンのための WEB マガジン

2015.07.14 Tue

Plant Hunter

プラントハンター

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港町ならでは。多彩なボタニカルのカクテル。

 「ビーフィーター グローバル バーテンダー コンペティション」にチャレンジした理由のひとつは、私の師匠がジンベースのカクテルをつくる際にビーフィーターをメインで使っていること、もうひとつは私自身、先輩方が様々なコンペティションに挑む姿に憧れを持っていたこと。そういう意味でこのコンペティションは私の目にもっとも輝いて映った大会でした。実は昨年も本大会に挑戦し、その時はベースとなるクラシックカクテルに「ホワイトレディー」を選びましたが、今年も同じです。私が好きなカクテルということもありますが、やはり“再度チャレンジするぞ!”という強い思いがありますね。神戸は古くから港町でしたので、海外の文化が広く深く根付いています。そのため、なかなか手に入りづらいスパイスや植物(ボタニカル)がとても身近にあり、比較的手に入りやすい土地柄です。ですから私もボタニカルの持つ香りと味わいの魅力に興味を抱き、今回のカクテル「Plant Hunter」を考案しました。

ビーフィーター24の製法がヒントの自家製副材料。

 ビーフィーター24の特徴のひとつは、ボタニカルを24時間浸漬した後に蒸溜するという製法にあります。その製法をヒントにしたのが、自家製のホワイトキュラソーです。ディルや乾燥ミント、ローズマリーを潰し、ホワイトキュラソーに24時間漬け込みます。すると、オリエンタルな香りや味わいが生まれ、しかもアフターには甘味の中にピリッとした刺激も感じられるんです。この相乗効果によって本来のホワイトレディーにさらに豊かな香りと味わいをプラスすることができました。ほかにも、スターアニスや自家製ハーブシロップなど様々なスパイスやハーブを使用していますので、すべてのボタニカルを視覚的に感じていただくためにグラスの隣に添える演出を考えました。ビーフィーター24のポテンシャルを発揮し、なおかつオリエンタルで女性的な側面も表現した「Plant Hunter」。大会では、これまで師匠や先輩から教わったすべてを出し切れるようこのカクテルで再び挑みます。

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プロフィール

木下 恭伸(きのした やすのぶ)/SAVOY Puert
18歳で進学とともに神戸に渡り、23歳でバーテンダーの世界へ。現在の師匠である木村義久氏(SAVOY 北野坂店)に従事。多くの方に飲んでもらえるカクテルを創作できることが目標。

COCKTAIL INFORMATION
プラントハンター
レシピ 
・ビーフィーター24/40ml
・自家製キュラソー/15ml
・自家製ハーブシロップ/10ml
・フレッシュレモンジュース/5ml
・スターアニス/2個
・乾燥梅肉/1tsp
つくり方 
シェーカーにスターアニスを入れペストルで潰す。残りすべての材料と氷を加えてシェークし、グラスに注ぐ。


   

BAR TIMES INFORMATION

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